レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年11月07日
- 登録日時
- 2011/11/28 17:18
- 更新日時
- 2011/11/29 19:37
- 管理番号
- 20111107/841
- 質問
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解決
楚の恭王の部下が白猿の怪物を弓矢で倒した、という話の種本を知りたい。
- 回答
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種本は『平妖伝』であると思われる。
- 回答プロセス
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「白猿の怪物」から探した。
実吉達郎著『中国妖怪人物事典』講談社 1996(388.22/35)を見ると、p30-32「袁公(えんこう)」の項に以下の記述があった。
「『平妖伝』の重要人物。白雲洞君。白猿神。第二の孫悟空ともいうべきキャラクターで、元来、楚の国にあって多年の修行をつんだという通臂の白猿。…前590~前560年まで楚国に在位した共(きょう)王が荊山に狩りをしたとき、この白猿は共王の射る矢を18本も受けとめ、弓の名人養由基(ようゆうき)に射させたので、さすがの白猿も恐れて逃げ出した。共王はそれを捕えるため三軍に命じて山を包囲させ火をつけさせた。これが「楚王サルを求めて山林を焼く」の故事で、自然破壊の第一号みたいな話である。」
『平妖伝』の内容と、「楚王サルを求めて山林を焼く」の故事は未確認。
- 事前調査事項
- NDC
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- 伝説.民話[昔話] (388 9版)
- 小説.物語 (923 9版)
- 参考資料
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- 吉達郎著『中国妖怪人物事典』講談社 1996(388.22/35)
- キーワード
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- 楚の恭王
- 白猿
- 袁公
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 伝説
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000097222