レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年4月17日
- 登録日時
- 2015/08/27 18:59
- 更新日時
- 2016/11/30 17:34
- 管理番号
- 2015026
- 質問
-
解決
徳島市の狸の祠について記載されている資料を見たい。
- 回答
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『阿波の狸 祠めぐり オリエンテーリングマップ』(巻末に地図あり)
●祠とは狸に礼を尽くして構えられた、小さな御殿のことである。(p2)
毎年10月に「狸の祠めぐりオリエンテーリング」が行われ、大勢の子供たちや家族連れが参加している。(p33)
<徳島市>(p34-54)
1.四輪(しわ)大明神:南庄町/西武公園旧道登り口,カシの木の下
2.勇(いさむ)大明神:南佐古七番町/椎宮八幡神社境内,稲荷さん横を奥へ20m
3.栄(さかえ)大明神:南佐古七番町/椎宮八幡神社境内,稲荷さん横を奥へ20m
(戦前まで佐古六番町の堺橋のたもとに鎮座)
4.松広(まつひろ)大明神:南佐古七番町/椎宮八幡神社境内,稲荷さん横を奥へ20m
(戦前まで北佐古五番町の天狗谷に鎮座)
5.どか大明神:南佐古七番町/椎宮八幡神社境内,稲荷さん横を奥へ20m
(戦前まで佐古五番町の元・南海醤油会社前に鎮座)
6.お船戸(ふなど)大明神,若宮(わかみや)大明神:南佐古七番町/椎宮八幡神社境内,稲荷さん横を奥へ20m
(戦前まで佐古町矢三口の田宮川の畔(ほとり)に鎮座)
7.猿田彦(さるたひこ)大明神:南佐古七番町/椎宮八幡神社境内,稲荷さん横を奥へ20m
(戦前まで権現町<佐古5>に鎮座)
8.守(まもる)大明神:佐古五番町2/佐古小学校,北西の橋のそば
9.庚申新八(こうしんしんぱち)大明神,お竹(たけ)大明神,権八(ごんぱち)大明神:南佐古三番町/庚申山天正寺(本堂横)
10.亀七(かめしち)大明神:佐古二番町2/佐古不動院内
11.不動の徳大明神:佐古二番町2/佐古不動院内
12.お松大明神:南佐古1/臨江(りんこう)寺
13.お笠大明神:西大工町5/三島神社登り口,左の大岩の下
14.八陣(はちじん)大明神:北佐古2/来光(らいこう)寺内,墓地のイチョウの根元
15.お六(ろく)大明神:南出来島(できじま)2/サンシャイン徳島横を北へ300m曲がり角
16.芋の宮大明神:春日1/吉野川河川敷ゴルフ場南岸堤防沿い吉備津(きびつ)大将軍神社境内
17.三太郎大明神:吉野本町/万福寺境内
18.お染(そめ)大明神:下助任(すけとう)町2/興源寺(蜂須賀家墓所の入り口)
19.お頭大明神:助任(すけとう)本町6/日枝神社境内
20.仁兵衛(にへい)大明神:金沢町1/「ハッピー」入り口
21.隠元(いんげん)大明神:北沖洲4/堤防の上
22.番屋の八兵衛大明神:南沖洲5/公園の一角
23.お初大明神:南出来島町/鉄道線路の南側
24.楠大明神:南出来島2/新町川の佐古大橋東詰め公園内
25.九人大明神:新町橋2/天神社境内(阿波おどり会館の左側)
26.耳切れ大明神:中通町2/山田眼科の西5m横奥、左側
27.松平(まつへい)大明神:南新町2/アビタシオン西口裏
28.大岩大明神:伊賀町1/八幡神社境内
29.ほうろく大明神:伊賀町1/八幡神社境内
30.八兵衛大明神:伊賀町1/八幡神社境内
31.六兵衛大明神:伊賀町1/八幡神社境内
32.お芳(よし)大明神:栄町1/コンパビルの裏
(戦前まで秋田町の信富座の裏の池のほとり、柳の大木の根元)
『阿波の狸の話』狸をまつる祠の話、阿波名狸録が掲載さている。
●狸をまつる祠の話
・狸のお玉じゃくし(徳島市寺島)……p134-136
・お六つ大明神(徳島市寺島)……p138-142
●阿波名狸録:名前を有する狸、もしくは神としてまつられている狸の略説。
<徳島市の部>p161-163
・御睦(おむつ)大善神……お六つ大明神ともいう。寺町にある。お六つという女狸をまつる。祠(し)殿壮麗、その信仰の盛んなこと、狸神としては恐らく日本第一であろう。
・お四つ大明神……勢見山金毘羅宮の境内にある。お四つという女狸をまつる。この狸は昔付近の者につき回って、人々を悩ましたので、ついにここに神としてまつった白狸である。その縁であろうか、参詣(けい)人はよくおしろいを奉納する。その他油揚げちょうちんなども供える。その信仰の盛んなことはお六つ大明神に次ぐ。
・お松つあん……佐古臨江寺の付近にある小堂で、お松という女狸をまつる。前項お六つ大明神・お四つ大明神と共に、徳島市では最も著名な狸神である。
・柿ノ木大明神……寺町にある。狸をまつる。
・オフナさん……住吉島にある祠(ほこら)。俗に狸を祭ってあるという。この狸には十二人の子がある。この神に供えてある物を食べると十二人の子が出来るという。
・狸の祠……福島中ノ丁にある。祠名・狸名共に明らかでないが、狸をまつってあることは確かである。お願いをすると病気その他何事でも御利益があるそうで、様々の供物や赤のぼりなどがあげてある。
・定九郎……古物町シンコ橋付近にいた。忠臣蔵の定九郎のような様子に化けたという。
・松兵衛大名神……古物町シンコ橋にある。松兵衛という狸をまつる。
・六兵衛……大工町付近、六右衛門小路に住む。この付近で夜間時々この狸にばかされるものがある。
・新居ノ守……徳島市滝見橋付近に住む狸。神に祭られて、一時ほうそうの神と流行した。
・三ツ高神社……冨田浦町中園、三ツ高小路にある。祭神は狸。小堂に鳥居もある。祭日には子供相撲、なにわ節、にわかなどがあって、なかなかにぎわう。
・ホウロク狸……西富田の八幡社付近にいる。その頭はほうろくをかぶっているような形状をしている。善い狸であるが、時には人につくことがある。
・庚申新八……佐古大安寺庚申谷にいた。北島先生の鉄砲にたおれたことは有名な話になっている。
・木喬(もっきょう)狸……助任(すけとう)橋付近に出没する狸の中の一匹で、人をばかすことに妙を得ていた。
・赤門狸……寺島辺にいて、夜間通行の人にさまざまな悪戯をした。
また、四国放送のサイトに掲載されている。
「狸の国へおいでなして」
<http://www.jrt.co.jp/racc-dog/index.htm>(2016.4.21最終アクセス)
『阿波の狸祠』にも祠の話が掲載されている。
『いのち輝く 豊かな長寿社会を考える情報誌 No.71』P11-13に祠の記述あり。
徳島市内に43の祠がある。
- 回答プロセス
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『阿波の歴史小説 4 阿波の峠・道』収録の“祠の道”に狸は出ていない。
- 事前調査事項
- NDC
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- 伝説.民話[昔話] (388 9版)
- 参考資料
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徳島市観光課,四国放送/企画・制作 , 徳島市観光課,四国放送. 阿波の狸祠めぐり : オリエンテーリングマップ. 祠めぐりオリエンテーリング事務局, 2011.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I048636703-00 -
笠井新也 著 , 笠井, 新也, 1884-1956. 阿波の狸の話. 徳島新聞社, 1980.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001926492-00 -
山本 武男/編 , 山本‖武男. 阿波の狸祠 : 快狸庵蔵梓. 徳島市立図書館, 1958.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I012763102-00 -
とくしまあいランド推進協議会. いのち輝く : 豊かな長寿社会を考える情報誌. とくしま"あい"ランド推進協議会, 1988.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000009557364-00
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徳島市観光課,四国放送/企画・制作 , 徳島市観光課,四国放送. 阿波の狸祠めぐり : オリエンテーリングマップ. 祠めぐりオリエンテーリング事務局, 2011.
- キーワード
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- 狸
- 祠
- 阿波
- 徳島市
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 所蔵調査
- 内容種別
- 伝承 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000179071