レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年07月05日
- 登録日時
- 2019/11/20 19:56
- 更新日時
- 2020/02/05 15:38
- 管理番号
- 中央-1-002120
- 質問
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解決
「日本には病床に貴人の見舞いがあれば病人は身を起こす風習がある。明治初年岩倉具視公の重患を病床に見舞われた明治天皇に対して、岩倉公は侍医が止めるのも聞かずに病床に起坐して迎えたのである」とあるが、このことを示す資料があるか。
- 回答
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以下の資料とホームぺージを紹介した。
・『明治天皇のご生涯』打越孝明/著 明治神宮/監修 新人物往来社 2012年
・『岩倉具視』佐々木克/著 吉川弘文館 2006年
・明治神宮崇敬会ホームページ
- 回答プロセス
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(1)『明治天皇のご生涯』打越孝明/著 明治神宮/監修 新人物往来社 2012年
p.108「岩倉邸行幸」の章に、明治16年(1883年)7月19日に明治天皇が病臥していた右大臣岩倉具視を見舞った時の様子やその前後の出来事について書かれおり、その時の様子を描いた絵画(北蓮蔵画)も掲載されている。
絵画には、岩倉具視が布団の上に上半身を起こして合掌している様子が描かれており、解説として「明治天皇が直立して岩倉をお見舞いになる光景。病床から起き上がることのできない岩倉は、布団の上に袴を置いて礼装の代わりとし、合掌して天皇をお出迎えしています。背後から長男具綱の夫人増子が支え、夫人の槇も平伏してお出迎えしています。四ヶ所に置かれた氷塊が酷暑の一日であったことを物語っています」と書かれている。
(2)『岩倉具視』佐々木克/著 吉川弘文館 2006年
p.197 明治天皇の見舞いについて直接の記述はないが、上記と同じ絵が掲載されている。
インターネットで検索
・明治神宮崇敬会ホームページ
トップーページ>明治天皇聖蹟>第17回/岩倉邸行幸
http://sukeikai.meijijingu.or.jp/meijitenno/2574.html (2019年11月20日最終確認)
こちらにも同じ絵画が掲載されており、(1)の資料と同様の解説がある。また、絵画が聖徳記念絵画館壁画であることが分かる。
- 事前調査事項
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質問の「日本には病床に~」は、『日本人のルーツはユダヤ人だ』(小谷部全一郎/著 たま出版 1991年)に記述があったとのこと。
- NDC
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- 個人伝記 (289 10版)
- 系譜.家史.皇室 (288 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- 岩倉具視
- 明治天皇
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000265511