レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008年03月31日
- 登録日時
- 2015/02/06 11:19
- 更新日時
- 2015/03/17 16:18
- 管理番号
- 神戸図-788
- 質問
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『封神演義』に殷に捕らえられている周の文王を、長男の伯邑考(はくゆうこう)が助けに行き殺害され(煮殺)、その肉を文王が食べさせられたと書かれているが史実か。
- 回答
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『史書』『尚書』『書経』には確認できず。
『礼記』『准南子』に伯邑考の名前は出てくるがエピソードはなし。
『帝王世紀・補遺・続補』(漢文)には「煮殺されて食わされた」らしい文がある:世紀五 P3 「文王長子日伯邑考質於殷為紂御紂烹以為羮(中略)聖者食其子羮尚不知也」(御覧八十四)
『周公と其時代』には、このエピソードをおそらく後世に付け足したものだろうと書かれている: P13「たゞ帝王世紀に紂烹伯邑考為羮以賜文王といへる、蓋し後世の附會なるべし。」
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 中国 (222 8版)
- 参考資料
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- 『周公と其時代』大倉書店 1915 (PV:7000177724 Q320=6=11)
- 『帝王世紀・補遺・続補』 (吉川文庫 漢籍 史VーI)
- キーワード
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- 中国--歴史--周時代
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 遡及
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000167315