レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年9月21日
- 登録日時
- 2011/02/03 02:00
- 更新日時
- 2011/02/03 10:25
- 管理番号
- OSPR10090025
- 質問
-
幸田露伴の後妻となった児玉八代子の名前はどう読むのか。
- 回答
-
『幸田文(新潮日本文学アルバム68)』(新潮社 1995.1)19頁に「十月、継母児玉八代(やよ)を迎える」と書かれています。
なお、質問文には「八代子」とありますが、『幸田文の形見』(深谷考/著 青弓社 2002.10)に「義母(八代)は一九四五年(昭和二十年)三月、長野県埴科郡坂城町で死去している」(114頁)とあります。また『幸田文:人と文学(日本の作家100人)』(岸睦子/著 勉誠出版 2007.10)にも幸田文の年譜の中に「(前略)児玉八代と再婚する」とあり、いづれも読みはありませんが、「八代」で「八代子」はありません。
『新潮日本文学辞典 増補改訂』(新潮社 1988.1)の「幸田露伴」の項には八代子と「子」がついています(472頁)。
『青鞜の時代:平塚らいてうと新しい女たち(岩波新書)』(堀場清子/著 岩波書店 1988.3)によると、明治の女性の名前について、もともと「子」のついていない名前に「子」をつけることがあり、それは「よそゆき」「公式」「他人につける場合は、敬称のニュアンスをこめて慣用されたせいで、必要以上に習慣化した」(77頁)とあります。
「八代」「八代子」とあるのもあるいはそのせいかと思われます。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 日本文学 (910 8版)
- 参考資料
-
- 『幸田文(新潮日本文学アルバム68)』(新潮社 1995.1)(ページ:19)
- キーワード
-
- 明治の女性 女性の名前
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物・団体
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000077551