レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014/03/02
- 登録日時
- 2015/03/13 00:30
- 更新日時
- 2015/03/13 13:58
- 管理番号
- 所沢新所-2014-010
- 質問
-
解決
菅原道真が大宰府に左遷される直前、重陽の節句のときに詠んだ詩のことが知りたい。
- 回答
-
該当の詩は、醍醐天皇が出した「秋思」という題によって菅原道真が作った詩「九日後朝、同賦秋思、應制」です。
下記資料に記載されています。
〇『菅原道真』 (人物叢書) 坂本太郎/著 吉川弘文館 1990年
〇『日本古典文学大系』 72 菅家文草・菅家後集 岩波書店 1978年
〇『菅原道真』 物語と史蹟をたずねて 嶋岡晨/著 成美堂出版 1985年
また、以下のWebサイトにも記載されています。
〇「秋思詩 漢詩紹介<日本の漢詩>」公益社団法人 関西吟詩文化協会ホームページ
- 回答プロセス
-
1.所蔵資料の内容確認
〇『菅原道真』 (人物叢書) 坂本太郎/著 吉川弘文館 1990年
p.175 「略年譜」内、「(延喜元)四 九〇一年 五十七歳」時に「正月七日、従二位に除す○同月二五日、太宰権帥に左遷す~(後略)」と記述あり。
左遷された901年頃の記述について同図書内を探す。
p.123 「(前略)~の詩は、昌泰三年(九○○)重陽の内宴に侍して「秋思」という題で制に応じて上った、次の詩をうけて詠じたものである。」と記述があり、後に詩が記載されている。
〇『日本古典文学大系』 72 菅家文草・菅家後集 岩波書店 1978年
p.474 「473 九日後朝、同賦秋思、應制。」の詩の始まりが「丞相度年幾樂思~」であり、注釈部には「「九日の後朝、同じく秋思を賦す、制に応えまつる」。紀略、醍醐天皇、昌泰三年九月十日の条に「公宴、題云、秋思」とある。」と記述あり。
〇『菅原道真 物語と史蹟をたずねて 嶋岡晨/著 成美堂出版 1985年
p.148 「九月――重陽の宴の翌日(後朝)、天皇の出した「秋思」の題によって、道真はつぎの詩を作ってこたえる。~(後略)」
2.インターネット検索
〇公益社団法人 関西吟詩文化協会(http://www.kangin.or.jp/)
「漢詩・詩歌」→「日本の漢詩」内に「秋思詩(しゅうしのし)」として詩の解説、作者略伝等の記載あり。
3.内容を確認したが記載のなかった資料
×『読める年表・日本史』 川崎庸之/[ほか]総監修 自由国民社 2003年
×『国史大辞典』 8 国史大辞典編集委員会/編 吉川弘文館 1987年
×『世界大百科事典』 14 平凡社 2007年
- 事前調査事項
- NDC
-
- 個人伝記 (289 9版)
- 小説.物語 (913 9版)
- 参考資料
-
- 菅原道真 (人物叢書) 坂本太郎/著 吉川弘文館 1990.1 289.1 4-642-05181-3
- 日本古典文学大系 72 菅家文草・菅家後集 岩波書店 1978 918
- 菅原道真 物語と史蹟をたずねて 嶋岡晨/著 成美堂出版 1985.8 913.6 4-415-06556-2
- 公益社団法人 関西吟詩文化協会 : 秋思詩 http://www.kangin.or.jp/what_kanshi/kanshi_B05_3.html 2015/02/13
- キーワード
-
- 菅原道真
- 漢詩
- 菅家後集
- 九日後朝、同賦秋思、應制
- 秋思詩
- 醍醐天皇
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000168929