レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/08/04
- 登録日時
- 2015/11/29 00:30
- 更新日時
- 2015/12/01 19:37
- 管理番号
- 0000001342
- 質問
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解決
床屋の店先にあって、くるくる回る看板の名前を知りたい。
- 回答
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・「有平(アルヘイ)棒」でした。『日本屋外広告史』に「明治改元とともにヨーロッパの風習の直輸入といえる造詣看板に、理髪店の標識『アルヘイ棒』がある。赤・白・青のらせん状としたこの標識の歴史は古い。そもそもヨーロッパでは、中世、理髪師は外科医を兼ねていたという。したがって、赤は動脈、青は静脈、白は包帯を象徴し、その三色棒の看板を最初に掲げたのが、1540年パリの理髪外科医メヤーナキールだったという。明治初年、この三色棒をわが国の床屋でも標識とするようになったが。(中略)有平とは元来、砂糖菓子の一種であり、有平糖は伏見桃山時代に伝来した南蛮菓子で、砂糖に飴を加え、煮詰め冷やして棒状としたものと『広辞苑』はしている。(中略)この有平糖に似たことから有平棒と名付けたかと思われるが、アルヘイとはポルトガル語だという。」とありました。
・国立国会図書館「レファレンス共同データベース」に、中世ヨーロッパで実際に使われている絵と、当時の風俗画で確認したいという事例に「バーバーポール barber pole」という名称が使用されていました。
- 回答プロセス
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「床屋」×「看板」で「グーグルブックス」(https://books.google.co.jp/)を検索したところ、『日本屋外広告史』がヒット。
国立国会図書館「レファレンス共同データベース」管理番号D090730175904(https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000061184)でも、名称が確認できた。
また「wikipedia」(https://ja.wikipedia.org/)では、「サインポール」という名称で紹介されていた。
平成27年8月4日確認
- 事前調査事項
- NDC
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- 商業 (67 9版)
- 参考資料
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- 1 日本屋外広告史 谷/峯蔵?著 岩崎美術社 1989.9 674.9/199 252-253p
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000184668