レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016/02/28
- 登録日時
- 2016/03/03 00:30
- 更新日時
- 2016/03/25 18:35
- 管理番号
- 6000026682
- 質問
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未解決
東大寺のお水取りでの花ごしらえでは、なぜ椿のモチーフが用いられるのかを知りたい。
- 回答
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ずばりの回答は出てこなかった。
『図説花と樹の事典』(柏書房)のツバキの項目p.290の「歴史・文化」に、
ツバキがサクラ、ツツジ、アセビなどとともに上代から春の花として日本人によく知られた花のひとつであること。
冬に葉を落とさないのは魔力を持つためと信じられ、神聖な木とされること等の記載とともに「大仏開眼供養が開かれた天平勝宝四年(七五二)に始まったとされる東大寺二月堂の修二月会では、お水取りなどの儀式に先立って、花揃えと呼ばれるツバキの造花が木に結び付けられ飾られる」とあることを紹介した。
- 回答プロセス
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お水取り、修ニ会、花ごしらえ、椿をキーワードに
仏教、東大寺、お水取り(修ニ会)関連の図書、『国史大辞典』等を探したが、記載なし。
『三宝絵 注好選』新日本古典文学体系31(p154,岩波書店)には修二会にそなえて、花をかざるべきことと、自然に咲いていないときは造花を用いるべきことが書かれている。「花」が何を指すのかはっきりしない。
次に植物、年中行事関連で図書を調査。
『図説花と樹の事典』(柏書房)のツバキの項目p.290のツバキにまつわる歴史や文化について書かれている。
国立国会図書館サーチで「お水取り」で検索し「レファレンス情報」で絞り込むと、神奈川県立図書館のお水取りで使用する造花の染料に関する事例がヒット。
『白州正子全集 9』のpp.231-「お水取りの椿―吉岡常雄」は所蔵があったので内容を確認。回答にはあたらないが参考までに紹介した。
- 事前調査事項
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ご自宅の百科事典を引いたが出てこないとのこと。
- NDC
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- 各宗 (188)
- 植物学 (470)
- 参考資料
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- 『図説花と樹の事典』木村 陽二郎/監修(柏書房) (p290)
- 『白洲正子全集』第9巻 白洲 正子/著(新潮社) (p231)
- キーワード
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- 椿
- 東大寺
- お水取り
- 修二会(シュニエ,シュウニエ,シュジエ)
- 花ごしらえ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000188783