レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/01/12
- 登録日時
- 2012/01/14 02:02
- 更新日時
- 2012/03/20 16:22
- 管理番号
- 6000006461
- 質問
-
解決
南北アメリカ大陸の先住民が伝統的に行っていたスポーツについてわかる資料はあるか。
- 回答
-
『図説スポーツ史』(朝倉書店)の第1章「未開社会のスポーツ」第2章「古代文明のスポーツ」および第3章6節の4「大航海時代のスポーツ:民族スポーツとの接触」に、アメリカ大陸の先住民族のスポーツについての記載あり。また『ニュースポーツ100 2002年版』(評言社)の「エスニック&エクササイズスポーツ」の章のp62にインディアカの記載あり。
- 回答プロセス
-
78(スポーツ)38(民俗)の書架を探す。
『図説スポーツ史』の第1章・第2章に、南北アメリカ大陸の先住民が行っていたスポーツについての記載あり。現在日本で行われているスポーツとしては、ラクロスやホッケーの名が挙げられている。『世界大百科事典29 ユエ‐リン』(平凡社)でラクロスを引くと、「セント・ローレンス川沿いに住むアメリカ・インディアンの伝統的球技〈バガタウェー〉をイギリス人が改良」したものとあり。また同じく『世界大百科事典26 ホ‐マキ』でホッケーを引くと、「発祥地はヨーロッパ・西アジア・南アメリカなどに求められ、定説はない」との記述あり。
さらに『ニュースポーツ100』でエスニックスポーツの章を見ると、インディアカの項に、「ボリビアのインディアンの、とうもろこしの葉を束ねたものを使った遊びに由来」とあり。またこの本のラクロスの項にも、「北アメリカでもっとも古いスポーツ」として、歴史が概説されているほか、フットバッグの項に、「樫の樹の根で作られた直径8cmのボールを蹴り進むホビ族の宗教的な行事をヒントに作られた」とある。
さらに、『スポーツの百科事典』(丸善)の「民族とスポーツ」の項(p681)には、アメリカ大陸の先住民族のスポーツ大会として、「世界エスキモー・インディアンオリンピック」と「ブラジル先住民族スポーツ大会」の2つが挙げられていた。これらをGoogleで検索したところ、World Eskimo-Indian Olympics(参考URL1、英語)の中に"The Games"として競技の紹介があったため、こちらをご紹介した。また、競技の内容についての詳しい説明はないものの、朝日新聞2011年12月1日朝刊に、「大地に生きる先住民の誇り ブラジルで伝統競技大会」という記事があることが判明し、原紙を見ていただいた。
なお利用者の求めるものとは異なっていたが、『国際理解に役立つ世界の遊び5 北アメリカの遊び』(ポプラ社)には、輪の中に棒を投げ込む棒投げ(シャイアン族の遊び)コマを回しながらリーダーのあとについていくコマ回し(スー族の遊び)肘と足の指だけで競争するイクシンミアク(イヌイットの遊び)が載っていた。同シリーズの6『南アメリカの遊び』には、由来を明記した身体を動かす遊びはなかった。
- 事前調査事項
- NDC
-
- スポーツ.体育 (780 9版)
- 参考資料
-
- 『図説スポーツ史』寒川 恒夫/編(朝倉書店)
- 『世界大百科事典29』(平凡社)
- 『世界大百科事典26』(平凡社)
- 『ニュースポーツ100 2002年版』自由時間デザイン研究会/編著(評言社)
- キーワード
-
- スポーツ
- 民族
- アメリカ大陸
- 先住民
- 歴史
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- World Eskimo-Indian Olympics http://www.weio.org/index.html (参考URL1、内容は英語、2012年1月14日確認)
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000099970