レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020/02/13
- 登録日時
- 2023/01/17 00:30
- 更新日時
- 2023/01/18 10:24
- 管理番号
- 所沢椿峰-2022-010
- 質問
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解決
日本舞踊や歌舞伎の演目である「京鹿子娘道成寺」の内容について知りたい。
- 回答
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下記資料に記載があります。
〇『日本舞踊ハンドブック』 藤田洋/著 三省堂 2001年
〇『日本舞踊図鑑』 郡司正勝/監修 国書刊行会 1999年
〇『江戸近世舞踊史』 九重左近/著 万里閣書房 1930年
〇『日本舞踊曲集覧』 森治市朗/編 柏出版 1975年
〇『あらすじで読む名作歌舞伎50』 利根川裕/著 世界文化社 2004年
〇『歌舞伎名演目 舞踊』 松竹株式会社/監修 美術出版社 2019年
〇『日本新舞踊の踊り方』 榊原帰逸/著 日本文芸社 1981年
〇『日本舞踊の世界』 西形節子/著 講談社 1988年
- 回答プロセス
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1.所蔵資料の内容確認
〇『日本舞踊ハンドブック』 藤田洋/著 三省堂 2001年
p135~137「第三部 名作の鑑賞」「おもな舞踊演目」「京鹿子娘道成寺」「構想と見どころ」に白黒写真と共に記載あり。
〇『日本舞踊図鑑』 郡司正勝/監修 国書刊行会 1999年
p226~229「道成寺もの」の項に「娘道成寺」として写真と共に記載あり。
「(前略)紀州道成寺に伝わる安珍清姫の伝説をもとにした能の「道成寺」をかぶき風に舞踊化したもの。テーマは道成寺伝説の後日譚として白拍子に化けた清姫が、鐘供養の日にあらわれ、舞にことよせて、かつての安珍を隠した恨みの鐘にとび込んで、落とし、蛇体となって現れる。(後略)」と記載あり。
〇『江戸近世舞踊史』 九重左近/著 万里閣書房 1930年
p59~79「道成寺舞踊」「八、京鹿子娘道成寺(解説)」に記述あり。
「(前略)この舞踊の順序を示せば第一段道行 第二段亂拍子(附り急の舞) 第三段扇の踊(中啓) 第四段手踊 第五段鞠唄の段 第六段花笠踊 第七段手拭の踊 第八段羯鼓の舞 第九段手踊 第十段鈴太鼓の踊 第十一段鐘入 第十二段祈り 第十三段蛇體 第十四段押戾の十四に大分することが出来る。」と記載あり。
〇『日本舞踊曲集覧』 森治市朗/編 柏出版 1975年
p128~130「長唄」「娘道成寺」(京鹿子娘道成寺)に歌詞の記述あり。また大道具、小道具、衣装などについて記載あり。
2.後日調査の追加事項
〇『あらすじで読む名作歌舞伎50』 利根川裕/著 世界文化社 2004年
p54「娘道成寺」(京鹿子娘道成寺)「あらすじ」に記載あり。
「(前略)この日、その鐘が再興されて鐘供養が営まれる、というところから、『娘道成寺』が始まるのである。女人禁制の鐘供養に、美しい女が現れて、鐘を拝ませてくれ、とせがむ。仕方なく坊主は、舞わせてみる。はじめは能がかりの荘重な舞だったが、やがて長唄を伴奏にして、派手でくだけた踊りになる。小唄、組歌、流行唄を綴り合わせた組曲で、女の情念が多彩多様に表現されていく。坊主たちが見とれていると、女は鐘の中に入り、蛇体に姿を変えた。女は、清姫の亡霊だったのかもしれない。」と記載あり。
〇『歌舞伎名演目 舞踊』 松竹株式会社/監修 美術出版社 2019年
p10~13「京鹿子娘道成寺」「あらすじ」に写真と共に記載あり。
p14「同章」「作品の概要」「概要」に記載あり。
〇『日本新舞踊の踊り方』 榊原帰逸/著 日本文芸社 1981年
p47「Ⅰ 舞踊小唄」「さくら道成寺」に本名題「京鹿子娘道成寺」の内容紹介について記載あり。
「(前略)くわしい原曲の題名は「京鹿野子娘道成寺」といい、(中略)踊りの内容は、紀州道成寺の釣鐘供養の日に清姫の亡霊が白拍子の姿で訪れて来て、舞を供養しているうちに釣鐘に飛び込む。僧の祈りとともに釣鐘が引き上げられると、清姫は恐ろしい蛇性の鬼女になってあらわれ、鉄杖を持って立ち回り、鐘に上がり見得を切って幕という形のもの(後略)」と記載あり。
〇『日本舞踊の世界』 西形節子/著 講談社 1988年
p102「おどりの種類と役柄」「四〇 道成寺物」に本名題「京鹿子娘道成寺」の内容について記載あり。
「紀州道成寺の安珍清姫伝説の後日譚が能の「道成寺」。蛇体となった清姫が、安珍を隠した鐘もろとも焼き溶かして以来、鐘のなかった道成寺に釣鐘が再興された。その供養の日、女人禁制の寺へ白拍子が訪れ拝観を願う。舞を舞うならと許しを得た白拍子は、次第に恨みの鐘に近づき飛び入り、蛇体となってあらわれるという筋である。」と記載あり。
3.記載のなかった資料
×『日本の伝統芸能講座 舞踊・演劇』 服部幸雄/監修 淡交社 2009年
×『おどりの譜』 丸茂祐佳/著 国書刊行会 2002年
×『日本舞踊とともに』 西形節子/著 南窓社 2007年
×『絵で知る歌舞伎の玉手箱』 辻和子/絵と文 東京新聞 2019年
- 事前調査事項
- NDC
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- 舞踊.バレエ (769 9版)
- 歌舞伎 (774 9版)
- 参考資料
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- 日本舞踊ハンドブック 藤田洋/著 三省堂 2001.12 769.1 4-385-41046-1
- 日本舞踊図鑑 郡司正勝/監修 国書刊行会 1999.2 769.1 4-336-04076-1
- 江戸近世舞踊史 九重左近/著 万里閣書房 1930 769.1
- 日本舞踊曲集覧 森治市朗/編 柏出版 1975 769.1
- あらすじで読む名作歌舞伎50 利根川裕/著 世界文化社 2004.12 774 4-418-04212-1
- 歌舞伎名演目 舞踊 松竹株式会社/監修 美術出版社 2019.6 774 978-4-568-43108-7
- 日本新舞踊の踊り方 榊原帰逸/著 日本文芸社 1981.5 769.1
- 日本舞踊の世界 西形節子/著 講談社 1988.3 769.1 4-06-201898-5
- キーワード
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- 京鹿子娘道成寺
- 日本舞踊
- 江戸時代
- 舞
- 踊り
- 長唄
- 道成寺物
- 舞踊小唄
- 娘道成寺
- 歌舞伎
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000327490