レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2016/08/18 00:30
- 更新日時
- 2016/08/18 00:30
- 管理番号
- 滋2016-0019
- 質問
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解決
伊藤若冲について、若冲という名前は、相国寺の大典和尚の書いた「去濁抱清 縦其灑落 大盈若冲 君子所酌」という言葉からとられたと聞いた。このことがわかる資料はないか。
また、この文章は、どう読むのか。書き下した文章はないか。
- 回答
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『人間の美術 10』によると、「売茶翁が愛用していた茶具の注子(ちゅうし)に相国寺の大典和尚が銘を書いているが、そのなかに「大盈(たいえい)ハ冲(むな)シキガ若(ごと)キモ其ノ用ハ窮(きはま)ラズ」という老子の言葉が書かれているが若冲という号は、この「冲シキガ若キ」というところからとられたのである。」とあり、注子の写真も掲載されています。
『大典禪師』には、返り点が打たれた文章が掲載されています。
また、語句が若干異なりますが、小川後楽「禅と詩と茶と・大典禅師」(「日本美術工芸」 第516号 日本美術工芸社 1981年)に、「『小雲棲稿』には「売茶翁水注の銘」として「濁を汰(あら)い清を抱き、其の灑落を恣(ほしいまま)にす。大盈冲(わ)くが若し、君子の酌む所」(後略)」とあります。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本画 (721 8版)
- 参考資料
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- 1 人間の美術 10 浮世と情念 (江戸時代2) 学習研究社 1990年 2B-7080-10 p.32-33
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2 大典禪師 小畠文鼎∥著 福田宏一 1927年 5-1849- 27 p.331 -
3 日本美術工芸 516号 日本美術工芸社 1981年 P p.91
- キーワード
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- 伊藤若冲
- 売茶翁
- 大典和尚
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000195940