レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016/01/10
- 登録日時
- 2016/04/09 00:30
- 更新日時
- 2016/04/09 00:30
- 管理番号
- 6001014265
- 質問
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解決
安永五年刊行の「福寿草」の「四季初物惣目録・食類之部」として、四番目に新そば(秋)が登場しているそうです。
このなかに、「深大寺の強力正直坊」「木曽殿のとちめん棒」「中げん二八」「主人の手うち」など新そばの口上があるそうですがその内容がわかる資料を捜している。
また、「福寿草」の作者と作者の人物像などについても知りたい。
- 回答
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『江戸名物評判記集成』(中野三敏/編 岩波書店 1987.6)のp.125-150 「初物評判 福寿草」が掲載されています。
p.130 上段に上上吉 新そば(秋季座)の記述があります。p.135 「福寿草中之巻」の下段から 新そばの記述があり「(頭取日)此度枝葉(しょうようのまじハり)に義つねの役にて深大寺の強力正直坊となり。木曽殿のとちめん棒を引たくらるる場てばしこくてよし。次にあたかの関にて弁慶に打たる場も出来ました。(以下略)」約10行ほど続きます。
なお、底本はp.126に書かれており国立国会図書館本(198 324)三巻合一綴となっています。
・「福寿草」の作者と作者の人物像
p.413-414 解説に著者に関する記述があります。
「本書は挿絵を春町、鶴亀は喜三二、そして「評判茶臼藝」の作以降、「菊寿草」「岡目八目」更には「俳優風」と、名物評判記に執着し続ける南畝も、或いは開口の筆者八文字足跡と名乗りかけ、明らかに一枚噛んで、安永五年の春に目出度く咲かせた福寿艸であろうと推定しておく」。
また、国立国会図書館「第149回常設展示 わたしたちの健康法」
「第2章 食事と健康」に「初物の番付である「初物評判福寿草」の四季初物惣目録の食類之部では」の記述があり「初かつお」がとりあげられています。参考までにご紹介いたします。
https://rnavi.ndl.go.jp/kaleido/entry/jousetsu149.php
[事例作成日:2016年1月10日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 評論.エッセイ.随筆 (914 8版)
- 参考資料
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- 江戸名物評判記集成 中野/三敏∥編 岩波書店 1987.6 (130,135,413-414)
- https://rnavi.ndl.go.jp/kaleido/entry/jousetsu149.php (国立国会図書館「第149回常設展示 わたしたちの健康法」)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌事項調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000190896