レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019/05/28
- 登録日時
- 2019/08/07 00:30
- 更新日時
- 2019/08/09 00:30
- 管理番号
- 6001038778
- 質問
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解決
中世ヨーロッパで王家や貴族に仕えた宮廷道化師について役割や待遇や資格などを知りたい。
- 回答
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宮廷道化師の役割や待遇や資格などに関する記述のある資料は、以下のとおりです。
<図書>
・『図説笑いの中世史』(ジャン・ヴェルドン/著 原書房 2002.3)
第1部「修道士から道化まで」の中に「道化(フール)」いう項があります(p.109-121)。
「宮廷の道化が実際にどのような性質のものだったか知るのは困難だが、その役割は容易に定義できる」として役割に関する記述が続きます。また、イングランド国王ヘンリー2世、ブルゴーニュ宮殿の道化に関する記述や道化の志願者が多くなったが、特別な資質が必要だったことなどが記されています。
・『道化』(イーニッド・ウェルズフォード/著 晶文社 1979.5)
第5章「中世の宮廷愚者」(p.111-123)、第6章「ルネサンスの宮廷愚者」(p.124-149)、第7章「英国の宮廷愚者」(p.150-173)という章立てになっており、それぞれの地域や時代における宮廷道化師について記述されています。
・『道化:つまずきの現象学』(コンスタンティン・フォン・バルレーヴェン/[著] 法政大学出版局 1986.2)
「変種あれこれ:宮廷フールとその組合せ」という項があり、王宮における宮廷道化師の役割や行動などに関しての記述があります(p.56-64)。
・『道化と笏杖』(ウィリアム・ウィルフォード/著 白水社 2016.1)
宮廷道化から、映画の喜劇王まで、道化の系譜について解き明かした資料です。
<論文>
・小野昌「道化のコンセプト」 『城西人文研究』 第19巻第2号(城西大学 1992.1)p.1-15
http://libir.josai.ac.jp/il/meta_pub/G0000284repository_JOS-KJ00000110629(2019.5.28現在)
p.5-7にかけて「中世の道化:王の影法師」「ルネサンスの道化:実在のフールたち」「イギリスの道化:アーチーの場合」と題する項があり、道化の機能に関する記述があります。
[事例作成日:2019年5月28日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 演劇史.各国の演劇 (772 10版)
- 参考資料
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- 図説笑いの中世史 ジャン・ヴェルドン∥著 原書房 2002.3 (109-121)
- 道化 イーニッド・ウェルズフォード∥著 晶文社 1979.5 (111-173)
- 道化 コンスタンティン・フォン・バルレーヴェン∥[著] 法政大学出版局 1986.2 (56-64)
- 道化と笏杖 ウィリアム・ウィルフォード‖著 白水社 2016.1
- http://libir.josai.ac.jp/il/meta_pub/G0000284repository_JOS-KJ00000110629 (小野昌「道化のコンセプト」(2019.5.28現在))
- キーワード
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- 宮廷道化師(キュウテイドウケシ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000259858