レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011/03/31
- 登録日時
- 2011/04/23 02:01
- 更新日時
- 2011/05/23 13:59
- 管理番号
- 1000000304
- 質問
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解決
「ナーハンチュヤー ナーハイバイ」
「スインチュヤー スリーズリー」
「クニンダンチュヤー クンクルバーシェー」
という、ことわざの意味を知りたい。
- 回答
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以下の調査資料を案内する。
『沖縄ことわざ事典』(仲井真 元楷、月刊沖縄社、1982年)p141には
首里人や揃い揃い(しゅいんちょお すりいずりい)
那覇人や 銘々走り走り(なふあんちょお なあはいばい)
久米人や押し転ばし合い(くにんだんちゅや くんくるばあしぇえ) とある。
その解釈として、「昔の首里、那覇、久米の人たちの社会的な特性を表現したことわざ」とあり、
「尚家を中心として歩調を合わせて」「何事にも一緒に歩く首里人」、
「那覇は、種々雑多な人間が寄り合ってできたところで」「独立心、悪く言えば自我が強く、てんでばらばらに行動する」、
「久米は・・・出世の登竜門めがけてお互いが、押し合いへし合い進んでいた」
とある。
『黄金言葉』(仲村優子、琉球新報社、1997年)
p103に「首里ん人ー 揃ー 揃ー(スインチョー スリーズリー)」の項あり。
読み下し「首里の人は揃い揃い」
意味「首里の人は、王家に歩調を合わせて進む」
p104に「那覇ん人ー 銘々 知り走り(ナーファンチョー ナー ハイバイ)」の項あり。
読み下し 「那覇の人はめいめい走り走り」
意味「那覇の人はばらばらに行動する」
p105「久米村ん人ー くんくるばーしぇー(クニンダンチョー クンクルバーシェー)」の項あり。
読み下し「久米村の人は押し転ばし合い」
意味「出世の登竜門(科や官生など)めがけて、互いに押し合いへし合い競争して進む」
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 1 沖縄ことわざ事典 仲井真 元楷∥編著 月刊沖縄社 1982.5 K388/N34/ 141
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2 黄金言葉(くがにくとぅば) 仲村/優子∥編著 琉球新報社 1997.4 K15/N37/ 103-106
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000085437