レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年03月12日
- 登録日時
- 2014/03/22 14:11
- 更新日時
- 2014/03/22 14:11
- 管理番号
- tr325
- 質問
-
解決
壬生町ゆかりの人物である、サイトウゲンショウという医者の著作物と肖像画を見たい。
- 回答
-
1 サイトウゲンショウについて
・『栃木県歴史人物事典』(栃木県歴史人物事典編纂委員会/編集 下野新聞社 1995)
p275-276にサイトウゲンショウについての記述があります。壬生藩医であったサイトウゲンショウは、初代~3代までの3名おり、漢字が異なることを確認しました。
初代:斎藤玄正 2代目:斎藤玄昌 3代目:斎藤元昌
また、斎藤玄昌(2代目)の項に、「1840年(天保11)12月に壬生領内で藩医の石崎正達(いしざきしょうたつ)らと解剖を試みた(『解体正図』)。」との記述があります。
斎藤玄正(初代)および斎藤元昌(3代目)については、著作物に関する記述は確認できませんでした。
2 著作物「解体正図(かいたいせいず)」について
浜松医科大学附属図書館が所蔵している「解体正図」の画像は、インターネット上で公開されています。
・「解体正図」 浜松医科大学附属図書館
http://www2.hama-med.ac.jp/w3a/toshokan/mibu/mibu.html
こちらのページによると、「解体正図」は浜松医科大学附属図書館のほか、壬生町立歴史民俗資料館、栃木県立博物館、杏雨書屋(武田薬品工業株式会社研究所付属図書館、大阪市)に、それぞれ異本の所蔵があるとのことです。
以下の資料にも「解体正図」が掲載されていました。
・『とちぎメディカルヒストリー』(酒井シヅ/監修指導 獨協医科大学とちぎメディカルヒストリー編集委員会/企画編集 獨協出版会 2013)
p2に掲載されており、「「解体正図」1840年(天保11) 浜松医科大学図書館所蔵 二代斎藤玄昌、石崎正達らが人体解剖を行った記録書」とあります。
・中野正人「壬生藩蘭方医・斎藤玄昌について―記録にみる下野蘭学の展開―」(『壬生史考』第13・14合併号(地方史研究同志会/編、発行 1994)p77-86所収)
p78に4枚の画像が掲載されています(白黒)。それぞれ「解体正図表題」「胸腹部全図」「腎臓と膀胱と睾丸」「解体者署名」とあります。また、この史料について「浜松医科大学図書館蔵」との記述があります(p77)。
3 肖像画について
以下の資料に掲載されていました。肖像画を確認できたのは斎藤元昌(3代目)のみです。
・『とちぎメディカルヒストリー』(再掲)
p2に掲載されており、「「斎藤元昌肖像」壬生町所蔵」とあります。
・『栃木県歴史人物事典』(再掲)
p275「斎藤元昌」の項に掲載されています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 個人伝記 (289 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 肖像
- 解体正図
- 壬生
- さいとうげんしょう
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌的事項調査
- 内容種別
- 郷土 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000151097