レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010/08/19
- 登録日時
- 2011/04/11 02:00
- 更新日時
- 2012/02/20 17:54
- 管理番号
- 長野市立長野-10-007
- 質問
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解決
犀川と裾花川の名前の由来といつ頃からこの名前が使われるようになったか。
- 回答
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犀川→中世末期には「犀川サイガワ」の字と呼び名で固定。由来は伝説:犀川小太郎や泉小太郎にでてくる
龍の名に由来するようだ。
裾花川→現在の漢字表記になった由来等不明。漢字は蒼花川・煤鼻川(ススバナガワ)・煤花川・裾花川
(明治?~現在)の表記が使用されていたよう。それぞれはっきりとした使用期間は不明。
- 回答プロセス
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『長野県の地名』から、犀川については漢字表記が細かく記されていたので、挙げられていた文献を見る。
裾花川についても、同様に漢字表記と文献名があったが、近世の表記「煤花川」について書かれている宮島史料が現存しないので確認できず。
蒼花川については大塔物語(1400年)に、煤鼻川については『長野市誌 4巻』戌の満水とさまざまな水害の節で引用されている古文書でこの漢字が使われている。(1742年)
煤花川については『安茂里史』の第5章近世で引用されている古文書でこの漢字表記がなされているため江戸時代には煤花川に固定されていたと考えていいようだ。
その後いつころから現在の裾花川に表記が変わったのかは記載がなく不明。『安茂里史』第6章近代で古文書引用に明治15年には裾花川で表記されるようになっていることがわかるのみ。
- 事前調査事項
- NDC
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- 関東地方 (213)
- 参考資料
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- 『信濃史料 第7巻 自 天授元年永和元年正月-至 應永34年10月』信濃史料刊行会/編 信濃史料刊行会 1970 <N208シ7>
- 『信濃の民話 11』上條 倭子/著,信州児童文学会/編集 信濃教育会出版部 1981 <N388シ>
- 『鐘鋳堰の話』霜田 巌/著 鐘鋳堰組合 1982 <N614シ>
- 『東筑摩郡誌』明治文献 1973 <N233ヒ>
- 『日本歴史地名大系 20』平凡社 1979.11 <R291.03ニ20>
- 『新編 信濃史料叢書 第13巻』信濃史料刊行会/編集 信濃史料刊行会 1976 <N208シ13>
- 『安茂里史』安茂里史編纂委員会/編 安茂里史刊行会 1995.11 <N213ア>
- 『信濃の伝説』藤沢 衛彦/編著 すばる書房 1978 <N388フ>
- 『長野市誌 第4巻』長野市誌編さん委員会/編集 長野市 2004.01 <N213ナ4>
- キーワード
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- 長野県
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌的事項調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000084405