レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20180914
- 登録日時
- 2019/03/26 00:30
- 更新日時
- 2020/03/24 18:07
- 管理番号
- 中央-2018-36
- 質問
-
解決
特別文庫室所蔵の浮世絵「岡田屋内」のシリーズについて、作者は河鍋暁斎と聞いた。しかし、浮世絵には「艸筆 芳年」と月岡芳年の名が書かれている。どちらが作者か知りたい。
- 回答
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両者の合筆のようである。
調査過程は以下のとおり。
特別文庫室で所蔵している以下の錦絵を確認した。
なお、これらの資料は、当館ウェブサイト「TOKYOアーカイブ」で公開している。
「岡田屋内」「おそめ」(特別文庫室請求記号:0793-C45)
http://archive.library.metro.tokyo.jp/da/detail?tilcod=0000000003-00009033(最終確認日:2019年2月13日)
「岡田屋内」「若人」(特別文庫室請求記号:0793-C46)
http://archive.library.metro.tokyo.jp/da/detail?tilcod=0000000003-00009034(最終確認日:2019年2月13日)
「岡田屋内」「宝木」(特別文庫室請求記号:0793-C47)
http://archive.library.metro.tokyo.jp/da/detail?tilcod=0000000003-00009035(最終確認日:2019年2月13日)
これらには、「艸(草)筆芳年」と「応需狂斎写」もしくは「児雷庵画」の落款がある。
「岡田屋内」の作品について調べるため、都立図書館蔵書検索で<暁斎>をキーワードに調査したところ、資料1~3に「岡田屋内」の作品が掲載されていた。
資料1
p.95(画像のみ)
p.129 「5-19 暁斎・芳年 岡田屋内」
資料2
p.42-43(画像のみ)
p.71 「20~25 岡田屋内シリーズ」
資料3
p.51 「図版番号 55~58」
資料1~3の解説によると、このシリーズは河鍋暁斎と月岡芳年との合筆作品であり、女性を暁斎、背景の菖蒲を描いたのが芳年のようである。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本画 (721 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】国芳暁斎なんでもこいッ展だィ! / [歌川]国芳/[画] / 東京ステーションギャラリー , 2004<D/721.8/5268/2004>
- 【資料2】河鍋暁斎展 イスラエル・ゴールドマンコレクション 初公開 / 河鍋暁斎/[画] / 太田記念美術館 , 2002.4<D/721.9/5111/2002>
- 【資料3】河鍋暁斎-美しき女々(ひとびと)-展 没後110年記念 / 河鍋暁斎/[画] / 古河市 , 1999.3<D/7218/3274/99>
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌的事項調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000253715