レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006/06/30
- 登録日時
- 2008/02/16 02:11
- 更新日時
- 2008/02/18 10:16
- 管理番号
- A2006M0874
- 質問
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解決
『昆蟲世界』(財団法人名和昆蟲研究所発行)という雑誌に、新渡戸稲雄氏の書いた論文が掲載されたはずだが、それは何号に載っているのか。『昆蟲世界』に新渡戸稲雄氏の論文が載ったという事は確からしいが、その典拠については不明。
- 回答
-
***ご照会の論文につきましては、以下の点を予めご了承下さい。******************
1.著者の生没年が明治16年(1883年)~大正4年(1915年)とのことでしたので、
調査の範囲を、論文を発表する可能性のある年齢から没年(4巻1号(1900年1月)~19巻6号(1915年6月)(←訃報が掲載されているようです。))までとさせて頂きました。
2.当館の『昆蟲世界』(当館請求記号:YA5-1229)は大正期発行分等の欠号があるため、
まず『明治新聞雑誌文庫所蔵雑誌目次総覧.』第111巻(科学編) (当館請求記号:UP54-E10)で掲載号を特定し、そのうち当館所蔵分につきまして、現物確認をいたしました。ただし、11巻7号、8号(通号119号、120号)につきましては、明治新聞雑誌文庫も当館も未所蔵のため、掲載の確認はできておりません。
3.下記にご案内したのは、『明治新聞雑誌文庫所蔵雑誌目次総覧』第111巻(科学編) に掲載されております目次または索引で著者名が確認できたもののみです。
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ご照会の書誌事項は、以下の通りです。(タイトルは新字体に修正してあります。)
また、一番最後は、論文ではありませんがご参考のためご案内します。
・「林檎樹に発生の虫類」6巻10号(通号62号) 1902年10月 pp.36~37
・「青森県下に於ける虫送りに就て」8巻4号(通号80号) 1904年4月 p.36
・「予が昆虫界に於ける三ツの発見」8巻5号(通号81号) 1904年5月 pp.24~26
・「青森県に於ける苹([ヘイ](←草かんむりに平))樹の害虫」10巻1号(通号101号) 1906年1月 pp.19~23
・「青森県に於ける苹([ヘイ](←草かんむりに平))樹の害虫」(二) 10巻3号(通号103号) 1906年3月 pp.8~11
*目次には、苗字名前ともに掲載されておりますが、本文の最初には、苗字のみ掲載されております。
・「青森県に於ける苹([ヘイ](←草かんむりに平))樹の害虫」(承前) 10巻4号(通号104号) 1906年4月 pp.9~12
・「青森県に於ける苹([ヘイ](←草かんむりに平))樹の害虫」(四) 10巻5号(通号105号) 1906年5月 pp.11~15
・「リンゴオホゾウムシに就て」 10巻7号(通号107号) 1906年7月 pp.11~13
・「リンゴスガ(Vponomeuta Malinella,Zell)に就て」 10巻9号(通号109号) 1906年9月 pp.10~11(1コマ)
・「ニトベヱダシヤクに就て」 11巻2号(通号114号) 1907年2月 pp.10~12
・「台湾現在の気候と害虫」 11巻4 号(通号116号) 1907年4月 pp.32~33
・「蛮地の昆虫採集模様」 11巻6号(通号118号) 1907年6月
*当館未所蔵です。また、目次の著者名は「新渡瀬稲雄」です。
・「台湾に於ける綿吹介殻虫」 14巻7号(通号155号) 1910年7月 pp.35~37
・「種名サツマイモヒナガの撒回を望む」 18巻6号(通号202号) 1914年6月
*当館未所蔵です。
・「新渡戸稲雄氏ノ訃」19巻6号(通号214号) 1915年6月
*当館未所蔵です。
**事例提供後、下記の情報をいただきました**
研究所が岐阜県にあったので、『昆蟲世界』を所蔵しています。
貴館未所蔵部分のみ、掲載ページを確認しました。
・「蛮地の昆虫採集模様」 11巻6号(通号118号) 1907年6月 pp.30~31(本文の著者名は「新渡戸稲雄」となっています)
・「種名サツマイモヒナガの撒回を望む」 18巻6号(通号202号) 1914年6月 pp.10~12
・「新渡戸稲雄氏ノ訃」19巻6号(通号214号) 1915年6月 pp.44
また、11巻7号、8号(通号119号、120号)も確認しましたが、新渡戸稲雄の論文はありませんでした。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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当館所蔵の『昆蟲世界』558号、568号、571号、572号、573号、574号に関しては、目次に新渡戸氏の名前はありませんでした。また、568号(1945年1月号)には、557号から567号までの総目録が掲載されていました。著者名索引はありませんが、論文名の後ろに著者名がついています。この中にも新渡戸氏の名前はありませんでした。
新渡戸稲雄:M16生、T4没。M39年頃から活躍し始めた。名和昆蟲研究所に所属の後、M37年青森県農事試験場に赴任(着任年には諸説あり)。雑誌掲載時期、タイトル、内容などについては不明とのこと。
- NDC
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- 昆虫類 (486 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 新渡戸稲雄
- 昆虫
- 昆虫世界
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌的事項調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 公共図書館
- 登録番号
- 1000041881