レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018/02/06
- 登録日時
- 2018/03/24 00:30
- 更新日時
- 2018/03/24 00:30
- 管理番号
- 6001029841
- 質問
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解決
1939(昭和14)年制定の「映画法」における検閲の状況がわかる資料を読みたい。検閲の対象となった映画名や具体的な手続きについても知りたい。
- 回答
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●「映画法」における検閲について
・『日本映画検閲史』(牧野守/著 パンドラ 2003.3)
日本映画史と映画検閲制度について、1896(明治29)年から終戦の1945(昭和20)年を5期に分けて詳述しています。「映画法」制定の1939(昭和14)年から「映画法」廃止までの1945(昭和20)年までについては、p.424-510に記述があります。
p.484-492 「この期間における統計上の検閲状況」には、昭和14年から同20年までの「検閲総件数各年比較」、「検閲申請受理内容各年比較」、「実体画、描画、混合画切除件数メートル数比較」等の表があります。
・『映画検閲時報 復刻版』全40巻(内務省警保局/編 不二出版 1985.5-1986.10)(大正14年7月-昭和19年2月を収録)のうちの第32巻から第40巻までに「映画法」制定下の検閲について、対象となった映画名等が記載されています。「映画法」施行年の1939年分を収載した第33巻には、1939年1月から12月までの「拒否又ハ制限ノ部」、「輸出フィルムノ部」が収められています。
●「映画法」における検閲手続きについて
・『映画検閲時報』の付録『復刻版・映画検閲時報・解説』p.3には、当該復刻資料は、「旧内務省警保局が発行した部内資料で、もともと一般の目には触れることもなく映画検閲のための取締り担当者のみに配布されたもの」との説明があります。
p.7-13には検閲を受ける際の手続きについて具体的な手順の記述があり、説明文中の「検閲願」や添付する説明台本のサンプルなども掲載されています。
[事例作成日:2018年2月6日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 映画 (778 8版)
- 参考資料
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- 日本映画検閲史 牧野/守∥著 パンドラ 2003.3 (424-510)
- 映画検閲時報 内務省警保局∥編 不二出版 第33巻
- 映画検閲時報 内務省警保局∥編 不二出版 付録 (3、7-13)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌事項調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000233062