レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020/01/07
- 登録日時
- 2020/04/11 00:30
- 更新日時
- 2020/04/11 00:30
- 管理番号
- DR20201000040
- 質問
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解決
成田周辺の茅葺屋根には他の地域と比べて特徴があるか。また、屋根の茅葺き作業の手順が書かれた資料はあるか。
- 回答
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『日本の民家調査報告書集成5 関東地方の民家2』に「千葉県の民家 3 下総地方の民家」が収録されている。昭和42(1967)年度に千葉県全域で実施された民家緊急調査の報告書の第3冊である。p.1-p.11に「民家緊急調査の経過」の項目がある。下総地方の民家の大部分を占める農家は全域でほぼ共通の様式を持ち、屋根は草葺の寄棟づくりであると解説されている。構造手法や間取りの特色を見ると、下総地方の農家には明確な地域的差異と認められるような点は存在しないように考えられると書かれている。p.36-p.46の「下総民家の特色」には調査対象の建物20棟がすべて草葺きで、茅と稲藁を使用していると書かれている。『佐倉市史 民俗編』p.412-p.416に「くさやね」の項目がある。草葺の屋根の中心となる材料がススキであることが書かれており、材料の刈入れから草葺きの工程が簡単に解説されている。茅葺き作業の手順については、『屋根』p.55-p.57の「茅葺き」の項目、『図説民俗建築大事典』p.126-p.129の「草屋根葺き」の項目、および『日本の生活環境文化大事典』p.454-p.457の「民家の茅葺きと技術」に解説されている。
- 回答プロセス
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千葉県の下総地方の民家についての資料を調べた。また、茅葺き屋根についての資料を確認した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本の建築 (521 9版)
- 参考資料
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- 『佐倉市史,民俗編』 佐倉市史編さん委員会/編集 佐倉市史編さん委員会 1987 213.5
- 『日本の民家調査報告書集成,5, 』 東洋書林 1998.5 521.86 , ISBN 4-88721-269-0
- 『屋根 (和風建築シリーズ,6)』 和風建築社/編 建築資料研究社 1999.5 524.85 , ISBN 4-87460-612-1
- 『図説民俗建築大事典』 柏書房 2001.11 383.9 , ISBN 4-7601-2157-9
- 『日本の生活環境文化大事典』 柏書房 2010.6 382.1 , ISBN 978-4-7601-3818-0
- キーワード
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- 茅葺き
- 草葺き
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献調査
- 内容種別
- 地域(成田)
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000280505