レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年09月11日
- 登録日時
- 2013/09/09 17:28
- 更新日時
- 2022/05/27 18:15
- 管理番号
- 042
- 質問
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解決
町名改正または住居表示実施以前の、尼崎市域の大字(おおあざ)及び小字(こあざ)地名について調べたい。
- 回答
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現尼崎市域では、一部の土地を除いて、昭和戦前期以降区域ごとに行なわれた町名改正ないし住居表示に基づく住所記載が行なわれています。大字・小字というのは、これらが実施される以前の地名表記です。
大字というのは、江戸時代の支配の基礎単位であった村(自然集落)が、明治期以降大字と呼ばれるようになりました。また小字は江戸時代には耕地や居住地の区画の名称であり、明治初期の地租改正にともなっていくつかの小字を統合して新たな小字が作られました。
こういった尼崎市域の大字・小字を調べることのできる参考文献として、『尼崎市史』第10巻及び『尼崎の地名』があります。いずれも、明治期以降使用された大字・小字を地図図版とともに収録しており、『尼崎市史』第10巻は、江戸時代の小字(統合される以前のもの)が判明している村についてはこれも収録しています。『尼崎市史』第10巻には付図「尼崎市小字図」が付されているほか、第5章に大字・小字とも読み方のルビを付して一覧を収録しており、また『尼崎の地名』の巻末には大字・小字を一括した索引を掲載しています。
尼崎市域以外の兵庫県域の小字名を収録した参考文献としては、兵庫県地名研究会編『兵庫県小字名集』1~5があります。尼崎市域を含む「阪神編」は未刊行であり、現在編集作業が進められています。
- 回答プロセス
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1 尼崎市域の大字・小字地名を収録した参考文献
◆『尼崎市史』第10巻
第5章「尼崎の小字名」 主として昭和16年(1941)前後に刊行された各市村の『土地宝典』により、明治初期の地租改正以降の大字・小字を読み方のルビを付して掲載しており、江戸時代の小字(統合される以前のもの)が判明している村については、これも掲載している。
付図「尼崎市小字図」 明治初期以降の大字・小字を市域図1枚の上に表示している。
◆『尼崎の地名』
大字ごとの小字一覧及び小字図、町名改正及び住居表示の変遷一覧、大字・小字を一括した索引を収録している。
2 尼崎市域以外の兵庫県域の小字地名を収録した参考文献
◆兵庫県地名研究会編『兵庫県小字名集』1~5
尼崎市域を含む「阪神編」は未刊行、現在編集作業中。
3 関連レファレンス事例
◆尼崎地域の地名にはどういったものがあるのか、また、その由来などについて知りたい。
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000316613
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (291 9版)
- 参考資料
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- 『尼崎市史』第10巻 昭和49年発行 (当館請求記号 219/A/ア-10)
- 『尼崎の地名』 昭和60年発行 (当館請求記号 290/A/ア)
- 『兵庫県小字名集』1~5 兵庫県地名研究会編、神文書院発行、平成3~8年 (当館請求記号 290/H/ヒ-1~5)
- キーワード
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- 大字
- 小字
- 兵庫県尼崎市
- 住居表示
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 地名
- 質問者区分
- 社会人 団体
- 登録番号
- 1000136926