レファレンス事例詳細(Detail of reference example)
提供館 (Library) | 佐世保市立図書館 (2300056) | 管理番号 (Control number) | R1001574 | |||||||
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事例作成日 (Creation date) | 2020/04/11 | 登録日時 (Registration date) | 2020年06月03日 00時30分 | 更新日時 (Last update) | 2020年07月01日 14時32分 | |||||
質問 (Question) | 海軍カレーの歴史について知りたい。 | |||||||||
回答 (Answer) | 「海軍における洋食の代表格として語られることが多いカレーライスだが、当の海軍では特別な料理でも何でもなく、たまに出てくる普段料理の一つという程度だった。 海軍の記録として初めてカレーが出てくるのは明治22(1889)年の「海軍五等厨夫教育規則(達四五四号)」から。 脚気対策のための洋食化を進めていくうえで未だ一般的ではない洋食の作り方を新人烹炊員へ教育するとともに、それまで雑多な方法で作られていた洋食のレシピを標準化するために出されたものだった。」(参考資料①『海軍さんの料理帖』p.56) 「昭和4年から3年間かけて海軍経理学校が研究調理をかさね、厳選のうえ実際に艦船部隊に適用できると判定された献立集が昭和7年3月に編纂されている。そのなかからカレー料理をピックアップしてみると、 ・ライスカレー=あさりカレー、チキンカレー、伊勢海老カレー ・カレー調味料理=小えびカレー煮、魚のカレー焼き、あじのカレー焼き、豚と馬鈴薯のカレー煮 品数が少ないようであるが、通常のメニューに加えた経理学校推奨料理なので、それまでにはなかったカレー料理であると思われる。」(参考資料②『海軍食グルメ物語』p.42) 「昭和17(1942)年発行の「海軍主計兵調理術教科書」に掲載されたカレーのレシピによると基本的には明治時代と変わっておらず海軍標準のカレーとして受け継がれてきた。 作り方はカレー粉を炒めてスープで溶いたものである。 この標準レシピを元にして各艦でアレンジが加えられている。」(参考資料①『海軍さんの料理帖』p.58) 『復刻 海軍割烹術参考書』にはカレーの歴史年表が掲載されていることを紹介。 | |||||||||
回答プロセス (Answering process) | 1.OPACフリーワード検索「海軍 カレー」郷土資料室所蔵で検索。 →111件ヒット。 下記の4冊に該当する記述を発見。 ・『海軍カレー伝説』高森直史 潮書房光人新社 2018 ・『海上自衛隊のめちゃうまカレーレシピ48 』新人物往来社/編 新人物往来社 2012 海軍カレーを起源とする現在の海上自衛隊のカレーレシピを紹介している。 ・『海軍さんの料理帖』有馬桓次郎 ホビージャパン 2017…参考資料① ・『復刻海軍割烹術参考書』イプシロン出版企画 2007 2.郷土資料室の旧海軍の棚をブラウジング。 →下記の資料にカレーについての記述あり。 ・『海軍食グルメ物語 』高森直史 光人社 2003…参考資料② | |||||||||
事前調査事項 (Preliminary research) | ||||||||||
NDC |
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参考資料 (Reference materials) |
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キーワード (Keywords) |
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照会先 (Institution or person inquired for advice) | ||||||||||
寄与者 (Contributor) | ||||||||||
備考 (Notes) | ||||||||||
調査種別 (Type of search) | 文献紹介 | 内容種別 (Type of subject) | 郷土 | 質問者区分 (Category of questioner) | 社会人 | |||||
登録番号 (Registration number) | 1000282714 | 解決/未解決 (Resolved / Unresolved) | 解決 |