レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年12月12日
- 登録日時
- 2018/12/23 20:32
- 更新日時
- 2021/10/21 14:15
- 管理番号
- 中野1114
- 質問
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解決
井上円了が名所八景として哲学堂周辺の風景を記したうちの「鼓岡晴嵐」とは何か知りたい。
- 回答
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「鼓岡晴嵐」について解説のある資料は【資料1】と【資料2】がありました。「鼓岡」は昔の地名で、「晴嵐」は【資料3】で「よく晴れた日に立ちのぼる山気。晴れた日のかすみ。」との解説がありました。
【資料4】は哲学堂ができたころの周辺を知ることができる地図資料です。
【資料1】『哲学堂公園』(N55/A)
p.36「旧片山村の丘陵を鼓ヶ岡とよんだが、その晴嵐は颯々として快く(鼓岡晴嵐)」と解説している。
【資料2】「哲学堂八景」出野尚紀/著『井上円了センター年報』20号(http://id.nii.ac.jp/1060/00002811)
p.131 「鼓岡晴嵐」について、井上円了が書いた「哲学堂の記」から、「鼓岡」という地名の丘が「晩秋の冷え込みで寒々しいときに山気が立ちのぼる光景をいうと思われる」と解説している。
p.134【資料1】の解説も「哲学堂の記」を簡単にまとめたものと書かれている。
【資料3】『全文全訳古語辞典』(R813.6/シ)
p.630「せいらん【青嵐・晴嵐】よく晴れた日に立ちのぼる山気。晴れた日のかすみ。」
【資料4】『明治前期・昭和前期東京都市地図 2』(M8/D/2)
p.106 明治42年の哲学堂附近
[最終アクセス:2020年12月19日]
名称の列挙のみの資料
『哲学堂案内』井上円了/述,哲学堂事務所,1920(国立国会図書館デジタルコレクション:https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/964813)
p.29(コマ24)「哲学堂の風光」名称の列挙のみ。
『井上円了選集 第2巻』井上円了/著,東洋大学,1987(108.6/イ/2)
『哲界一瞥』p.72「・・・その他に哲学堂八景と称するものがある。」名称の列挙のみ。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 造園 (629)
- 参考資料
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【資料1】前島康彦 著 , 前島, 康彦, 1911-. 哲学堂公園. 郷学舎, 1981. (東京公園文庫 ; 21)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001522198-00 -
【資料2】出野尚紀. 哲学堂八景. 東洋大学井上円了記念学術センター, 2011-09-20. 井上円了センター年報 20 p. p.119-146
http://id.nii.ac.jp/1060/00002811 -
【資料3】北原保雄 編 , 北原, 保雄, 1936-. 小学館全文全訳古語辞典. 小学館, 2004.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000004270308-00 , ISBN 4095015543 -
【資料4】清水靖夫 編 , 清水, 靖夫, 1934-. 明治前期・昭和前期東京都市地図 2 (東京北部). 柏書房, 1996.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002463423-00 , ISBN 4760112243
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【資料1】前島康彦 著 , 前島, 康彦, 1911-. 哲学堂公園. 郷学舎, 1981. (東京公園文庫 ; 21)
- キーワード
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- 哲学堂八景
- 井上円了
- 片山村
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000249183