レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年01月10日
- 登録日時
- 2020/03/05 16:34
- 更新日時
- 2020/03/27 11:26
- 管理番号
- 大宮西部-1-00023
- 質問
-
解決
「ひもじさと寒さと恋と(を)くらぶれば はずかしながらひもじさが先」の正式な歌と作者がのっている資料があれば見たい。
出典がわかるとよい。
- 回答
-
以下の資料を提供した。
・『人生に効く!話芸のきまり文句』(平凡社新書) 松井高志/著 平凡社 2005年
・『醒睡笑-戦国の笑話-』(東洋文庫) 安楽庵策伝/[著] 平凡社 1964年
・『昨日は今日の物語-近世笑話の祖-』(東洋文庫) 平凡社 1967年
- 回答プロセス
-
Webより、この歌を入れると落語で語られている狂歌ということが判明。
落語から調べる。
Web検索で下記の資料が1件ヒット。
『人生に効く!話芸のきまり文句』(平凡社新書)
目次に「ひもじさと寒さと恋をくらぶれば恥ずかしながらひもじさが先」の項目あり。
狂歌を調べる。
『狂歌鑑賞辞典』(角川小辞典36) 鈴木棠三/著 角川書店 1984年
→P.386に「ひだるさと寒さと恋とくらぶれば恥かしながらひだるさぞます」の歌と出典・解説あり。
「ひだるさ」(=「ひだるい」)は、「空腹である。ひもじい。」と辞書にあるため、質問と同じ意味の歌ではないかと推測。
また、出典に「醒睡笑・六」と書かれていたため、この資料を検索。
・『醒睡笑』下(岩波文庫) 安楽庵策伝/著 岩波書店 1986年
P.16-17 「ひだるさと寒さと恋とくらぶれば恥しながらひだるさぞます」の歌と注あり。
・『醒睡笑-戦国の笑話-』(東洋文庫)
P.157に「ひだるさと寒さと恋とくらぶれば恥かしながらひだるさぞ増す」の歌あり。
また、「醒睡笑」は策伝和尚が集めた戦国桃山時代当時の笑い話で、策伝は落語の祖ともいわれているとの記述あり。
P157にある注に、「『昨日は今日の物語』『戯言養気集』にも同語がある。」とある。
上記2点を所蔵検索し、内容を確認。
・『戯言養気集』→所蔵なし
・『昨日は今日の物語』(東洋文庫)P.118の解説に同じ意味の話として歌が引用されている。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 日本文学 (91)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000275418