レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年08月12日
- 登録日時
- 2011/11/18 16:25
- 更新日時
- 2012/02/21 15:47
- 管理番号
- 埼熊-2011-107
- 質問
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未解決
『南史』列伝第六十六の「隠逸下」の書き下し文が書かれている資料はあるか知りたい。
- 回答
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『南史』列伝第六十六の「隠逸下」の書き下し文および返り点の付いている資料は見つからなかった。
詳しい調査経過は、以下のとおり。
《国立国会図書館 リサーチナビ》に同様の内容あり。
「中国の「正史」の日本語訳」
(http://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-asia-73.php 国立国会図書館 2011/11/16最終確認)
「南史」の日本語訳については記述なし。
あげられている資料のうち、所蔵分を確認するが、記述なし。
『南史 80 2-6 傳』(李延壽撰 中華書局 1975)
書き下し文、返り点等はなし。「隠逸下」については『南史 80 6 傳』p1887以降に掲載あり。
《ウィキペディア》を〈南史〉をキーワードに検索する。
「列伝第六十六 隠逸下」に「陶弘景」の名あり。
参考文献に以下の資料があるが、記述なし。
『中国傑物伝』(陳舜臣著 中央公論社 1994)
『中国人名事典』(日外アソシエーツ株式会社編集 日外アソシエーツ 1993)
p496「陶弘景」の項、南史についての記述なし。
『中国歴史人物大図典 歴史・文学編』(瀧本弘之編著 遊子館 2004)
p209「陶弘景」の項、南史についての記述なし。
《自館目録》を全項目〈陶弘景〉で検索すると、『叢書集成新編 20・26・48・82』(漢籍)のみ。
《Google Books》を〈陶弘景〉で検索する。
『中国古典新書続編 14 真誥』(石井昌子著 明徳出版社 1991)
「真誥」は陶弘景が編纂した経典だが、この資料は陶弘景の伝記にも詳しい。
p19「元の張天羽の『玄品録』の道品に出ているものは、『南史』を要領よくまとめたものであり、同じく元の劉大彬の『茅山志』にみるものはきわめて要領よくまとめられている。『歴世真仙体道通鑑』の記す所の多くは『南史』と共通したものである。」
p20-33「2 陶弘景の生涯」『南史』から引用した記述も見られる。
『玄品録』『茅山志』『歴世真仙体道通鑑』3点とも所蔵なし。
『隠逸の思想』(神楽岡昌俊著 ぺりかん社 2000)
p183-184〈陶弘景〉の名前出てくるが、『南史』についての記述はなし。
『アジア歴史研究入門 1 中国』(島田虔次〔ほか〕編集 同朋舎出版 1983)
p35-「正史」の章に、「和刻本正史」(汲古書院)を正史に関するトピックとして挙げているが、書き下しについては、記述なし。
- 回答プロセス
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その他、調査済み資料は以下のとおり。
『中国正史の基礎的研究』(早稲田大学文学部東洋史研究室編 早稲田大学出版部 1984)
『中国正史の古代日本記録』(いき一郎編訳 葦書房 1984)
『倭の五王』(名取三喜著 黎明書房 1974)
南史は倭国伝の白文のみ。
『中国史籍解題辞典』(神田信夫編 山根幸夫編 燎原書店 1989)
『中国学芸大事典』(近藤春雄著 大修館書店 1980)
『中国歴史文化事典』(孟慶遠〔ほか〕編著 小島晋治訳 新潮社 1998)
『国史大辞典 10 と―にそ』(国史大辞典編集委員会編 吉川弘文館 1989)
『中国史学史の研究 東洋史研究叢刊 70(新装版8)』(稲葉一郎著 京都大学学術出版会 2006)
『中国における隠逸思想の研究』(神楽岡昌俊著 ぺりかん社 1993)
- 事前調査事項
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「南史(二十四史)」(李延壽撰 中華書局 1997)
「南史 2(和刻本正史)」(汲古書院 1985)
- NDC
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- アジア史.東洋史 (220 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 中国-歴史-南北朝時代-南朝
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000096960