レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20190526
- 登録日時
- 2023/06/01 00:30
- 更新日時
- 2023/06/01 00:30
- 管理番号
- 徳郷20190507
- 質問
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解決
海部刀の材料の鉄は、どこから来たか。
- 回答
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資料【A】【B】では、他地域から取り寄せたとしている。
資料【C】【D】では、海部川流域からも材料が得られたとしている。
【A】『阿淡郷土史の研究 その成果と課題をめぐって 三好昭一郎先生米寿記念』
p130-131「三、海部刀製作のために必要な鉄はどこから」に、以下のように記されている。
「海部川流域に鉄鉱は得られず、外から船で搬入していた。」
「鉄は主として、出雲や中国山地の鉄を兵庫や大坂の港から運搬していたのであろう。一部は九州薩摩の波平の浜鉄を移入したことが海部川流域の歴史から推察することができる。」
【B】『海南町史 上巻』
p224「刀剣鍛造に必要な砂鉄は、中国地方から取り寄せ、木炭・赤土・水は地元で良質のものが得られた。」
【C】『海南町史』
p47-51「第二節 海部刀について」の、p49に、以下のように記されている。
「海部川一帯は黄銅鉱に並列して鉄鋼脈がとおっており、砂鉄と赤土が得やすく、良質の木炭を産するので…」
【D】『宍喰風土記 附刀剣編』
p11-12「十、海部刀発達の要素」には、海部地方が硫化鉄鉱の産地であることなどが記されている他、海外から鉄材容易に得たことについても触れている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 金工芸 (756 8版)
- 参考資料
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- 【A】阿淡郷土史の研究 その成果と課題をめぐって 三好昭一郎先生米寿記念 (T204ミヨ4130-131三好昭一郎/著 三好昭一郎先生米寿記念論集刊行会 2017.1)
- 【B】海南町史 上巻 (T242.6カイ31-1224海南町史編さん委員会/編 徳島県海部郡海南町 1995.11)
- 【C】海南町史 (T242.6カイ249海南町教育委員会/編 海南町教育委員会 1966)
- 【D】宍喰風土記 附刀剣編 (T242.4ナカ11-12中島源/著 平和印刷 1969)
- キーワード
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- 海部刀、 刀、 鉄、
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000333825