レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2016/10/30 10:59
- 更新日時
- 2020/01/24 14:52
- 管理番号
- 静岡郷土-27
- 質問
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解決
大正15年1月17日、茶業組合から11人が夜行列車で東京へ行き、翌18日午前、NHKで茶摘み唄、手もみ唄などを全国放送(生放送)、午後はコロンビアレコードでレコードの収録を行ったと聞いているが、そのことについて書かれた新聞記事などを探してほしい。
- 回答
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当館所蔵の当時の新聞のうち、1月17~20日を確認した。
東京日日:なし
静岡民友新聞:20日5面にあり「のぼせ上った茶節の唄ひ手」
静岡新報:19日2面にあり「縣茶業聯合会議所で選ばれた茶摘唄の唄ひ手~」
読売新聞:17日9面(ラヂオ版)にあり「今日の放送番組」及び「駿河名物『茶摘唄』」
朝日新聞:18日7面にあり「時ならぬ茶摘歌 係をはらはらさせつゝ 昨日愛宕山で放送」
記事にあった「県茶業組合連合会議所」で検索し、資料を確認した。
『静岡県茶業史 続篇』(静岡県茶業組合聯合会議所/〔編〕 静岡県茶業組合聯合会議所 1937年)
pp.1293-1241「第二十六章 茶業雑纂 第二 茶節、小唄と茶業映画」のうち、「茶摘、茶揉唄の保存」に記事があった。
また、「茶業年表」のp.1264「大正十五年(昭和元年)」にも「茶摘、茶揉唄競技会ヲ開ク、選手十一名ヲ東京ニ送リ、ラヂオ放送蓄音器吹込ヲナス(一月連合会)」とあった。
『茶業界』(静岡県茶業組合連合会議所)
第21巻1号(大正15年1月号)
「彙報」欄p.83「本所茶業音譜作製」として、レコード作製の予定記事あり(8行程度)。
第21巻2号(大正15年2月号)
「読みもの」欄pp.48-53に「静岡県の郷土芸術茶摘唄をラヂオで放送し蓄音機へ吹込む 本所で選抜した選手十一名東京で歌ひ抜く」という記事あり。
p.68「ラヂオ」で取り上げている。
第21巻3号(大正15年3月号)
「彙報」欄p.53「茶摘レコード出来」として、レコード作製の記事あり(7行程度)。
p.57に記事あり。「ラジオ、レコードと有名になった茶節に、其落選者連を舁(かつ)いで先頃歌舞伎座で興行した「茶節大会」は大入では無かったさうである「茶節」だけでは廻覧雑誌向で、発売雑誌には向かないのだらう。」
静岡民友新聞大正15年1月20日5面の記事中に「今月末静岡歌舞伎座で茶業節研究大会を開く企てがあるさうだ。」との文章があったので、当館所蔵の当時の地方紙の1月末ころを確認した。
静岡新報:なし(1月25日から2月4日まで)
静岡民友新聞:なし(1月25日から2月1日まで)
※静岡民友新聞「えんげい」欄の歌舞伎座分のみ1月18日から2月末まで確認:なし
「茶摘唄」「茶摘み唄」等で検索し、資料を確認したところ、
『静岡県のお茶の唄 ちゃっきりぶしのあとさき』(中村羊一郎/著 静岡県民俗芸能研究会 1983年)
pp.13-14「茶摘唄・レコード吹き込み」とあった。内容は、上の『茶業界』第21巻2号pp.48-53の記事の紹介。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 工芸作物 (617 8版)
- 逐次刊行物 (050 8版)
- 参考資料
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静岡県茶業組合聯合会議所 編 , 静岡県茶業組合聯合会議所. 静岡県茶業史 続篇. 静岡県茶業組合聯合会議所, 1937.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000715653-00 -
中村 羊一郎/著 , 中村‖羊一郎. 静岡県のお茶の唄 : ちゃっきりぶしのあとさき. 静岡県民俗芸能研究会, 1983. (ふるさと再発見ノート ; 2)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I015393484-00
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静岡県茶業組合聯合会議所 編 , 静岡県茶業組合聯合会議所. 静岡県茶業史 続篇. 静岡県茶業組合聯合会議所, 1937.
- キーワード
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- 静岡県茶業組合聯合会議所
- 茶摘み唄
- 茶摘唄
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000198939