レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年03月01日
- 登録日時
- 2017/03/16 09:27
- 更新日時
- 2018/01/17 15:54
- 管理番号
- 0110301176
- 質問
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かつて法隆寺の食封(じきふ)が全国に4箇所あり、それは小田原・高崎・姫路・和田山(現在の朝来)であったそうである。
高崎が法隆寺の食封(所領)であったことについての資料が見たい。
- 回答
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食封とは、日本古代の封録制度(給与制度)です。貴族・寺院等に対し封戸(律令制における社会組織の最小単位)を割り当て、そこからあがる税を支給しました。
以下の資料に、高崎が法隆寺の食封であった記述があります。
以下、当館所蔵の参考資料になります。
法隆寺文化の広がり-1400年後の検証
法隆寺の各地の所領についての記載があります。
高崎についてはp.54だけの記述のようです。
新編高崎市史 資料編2
p.138-139に天平10年(738年)の「法隆寺伽藍縁起并流記資財帳」に残る「法隆寺の食封の多胡郡山部郷」文書とその解説があります。
新編高崎市史 通史編1
p.576-580に「法隆寺の四か所の食封」「山部と上宮王家」の章があります。
日本歴史地名大系 10 群馬県の地名 p.58-59
山部郷(やまべごう)
「法隆寺伽藍縁起并流記資財帳」に見られる地名として紹介。
「山部」は「山那」の誤記とみられないこともないが、検討を要すると記載あり。
群馬県史 通史編2 原始古代2
第4章第5節 上野国の封戸・荘園・御厨
1 封戸とその変遷
上野国の封戸 p.697-701
“法隆寺伽藍縁起并流記資財帳”に、多胡郡山部郷に50戸、と記されていると記載あり。
群馬県史 資料編4 原始古代4
116 [法隆寺伽藍縁起并流記資財帳]
“上野國多胡郡山部郷五十戸”と記されている。(p.120)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 関東地方 (213 9版)
- 参考資料
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高崎市市史編さん委員会 編 , 高崎市. 新編高崎市史 資料編 2 (原始古代 2). 高崎市, 2000.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002914475-00 (当館資料番号 117096131) -
高崎市市史編さん委員会 編 , 高崎市. 新編高崎市史 通史編 1 (原始古代). 高崎市, 2003.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007511727-00 (当館資料番号 117143636) -
森郁夫, 高田良信 監修 , 法隆寺昭和資財帳編纂所 編 , 森, 郁夫, 1938-2013 , 高田, 良信, 1941- , 法隆寺昭和資財帳編纂所. 法隆寺文化のひろがり : 一四〇〇年後の検証. 法隆寺, 1996.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002598311-00 (当館資料番号 112513726) -
日本歴史地名大系 第10巻 (群馬県の地名). 平凡社, 1987.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001849684-00 , ISBN 4582490107 (当館資料番号 111222014) -
群馬県史編さん委員会 編 , 群馬県. 群馬県史 通史編 2 (原始古代 2). 群馬県, 1991.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002134625-00 (当館資料番号 111295614) -
群馬県史編さん委員会 編 , 群馬県. 群馬県史 資料編 4 (原始古代 4 文献). 群馬県, 1985.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001780124-00 (当館資料番号 110383692)
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高崎市市史編さん委員会 編 , 高崎市. 新編高崎市史 資料編 2 (原始古代 2). 高崎市, 2000.
- キーワード
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- 高崎市-歴史
- 法隆寺
- 食封
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 2018.1.17:「群馬県史 通史編2 原始古代2」、「群馬県史 資料編4 原始古代4」を追加。
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 団体
- 登録番号
- 1000211998