レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009/10/24
- 登録日時
- 2010/06/17 02:01
- 更新日時
- 2020/07/30 16:13
- 管理番号
- 埼久-2009-074
- 質問
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解決
マリー・アントワネットの結婚式の食事メニュー(お品書き)、さらにどのような催し物があったか知りたい。結婚式のメニューが見つからない場合は、当時の晩さん会のメニューでもよい。
- 回答
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マリー・アントワネットとルイ16世の婚礼は、1770年5月16日、午後1時ヴェルサイユのルイ14世寺院、ヴェルサイユ宮殿にて行われ、夜婚礼晩餐会が王立オペラ劇場にて行われた。
結婚式の食事のメニューは見つからなかったが、結婚式の様子がわかる資料および時代は前後するが、宮廷晩餐会のメニューなどの記述がある以下の所蔵資料を紹介する。
(1)結婚式の様子のわかる資料
『ツヴァイク全集 第11 マリー・アントワネット』(みすず書房 1962)
p35-41 儀式の流れと披露宴の状況について記述あり。
『少年少女新伝記人物全集 13 人間らしく生きた女性たち』(学秀図書 1976)
p210-215 儀式の流れと披露宴の状況について記述あり。
『マリ=アントワネット 1』(アンドレ・カストロ みすず書房 1984)
p4-30 結婚まで(その他の儀式)の詳細な記述あり。
p31-54 結婚式の詳細な記述あり。p44-46晩餐会の記述も詳細にあり。
『ルイ十六世 上』(ジャン=クリスチャン・プティフィス 中央公論新社 2008)
p48- 第2章 「新しい王太子、新しい王太子妃」の章で結婚の記述あり。
p81-84 「婚礼の宴」の項あり。
『マリー・アントワネット』(ジョーン・ハスリップ 近代文芸社 1999)
p38- 第3章 結婚式に関する記述あり。
(2)フランス宮廷晩さん会のメニューや料理について書かれている資料
『プロのためのわかりやすいフランス料理』(水野邦昭 柴田書店 2002)
p15-16「18世紀後半・・・それまで費用も時間も惜しまず料理を作っていればよかった料理人・・・」という記述あり。
『よくわかるフランス料理の歴史』(エドモント・ネランク 同朋舎出版 1994)
p47-56,173 宮廷の饗宴の項に、「フランス式サーヴィスが最高の洗練に達したのは,ヴェルサイユ宮廷において、ルイ14世~15世の統治時代である。フランス式サーヴィスでは、食事が3度にわけて供される」という記述あり。
『フランス食卓史』(レイモン・オリヴェ 人文書院 1980)
p251「歴史的メニュー」の項に、王室の正餐二例のメニュー記述あり。
一、1755年9月29日、ルイ15世による晩餐会、ジョワジイ城にて
二、1788年7月24日、女王の晩餐、トリアノンにて
『フランス料理の歴史』(ジョルジュ・ブロン 三洋出版貿易株式会社 1982)
p299「宮廷の料理と祭典 ルイ14世の世紀」の「ヴェルサイユ宮殿における祭典」の項あり。メニューはないが、宮殿での食事についての一部記述あり。
『フランス食の事典』(日仏料理協会 白水社 2000)
p724「ルイ16世」の項に、食事に関する記述あり。
『ラルース料理百科事典』(三洋出版貿易株式会社 1981)
p731「DINER<ディネ>正餐」の項にルイ15世の時代について記述あり。婚礼メニューなし。
『佛蘭西料理要覧』(山本直文 柴田書店 1978)
p321「献立」の項に、晩餐のメニューに関する記述あり。
『デュバリー伯爵夫人と王妃マリ・アントワネット ロココの落日』(飯塚信雄 文化出版局 1985)
p48-50「披露宴のご馳走」にウィーンのベルヴェデーレ宮での祝宴(1770年4月17日)の際のメニューあり。
p53-54「ヴェルサイユ宮の結婚式」(1770年5月16日)晩餐会の記述あり。料理のメニューなし。
『ヴェルサイユの春秋』(ジャック・ルヴロン 白水社 1987)
p138-142「料理と飲物」の項あり。
p202-207「王太子とマリ・アントワネットの結婚」の項あり。晩餐会の記述はあるがメニューはなし。
『味覚の歴史』(バーバラ・ウィートン 大修館書店 1991)
時代は少し異なるが宮廷晩餐会のメニューの記述がある。
備考欄に追記あり。
- 回答プロセス
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マリー・アントワネット、ルイ16世、ベルサイユ宮殿、フランス料理などをキーワードに所蔵資料にあたる。
- 事前調査事項
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「マリー・アントワネットとマリア・テレジア秘密の往復書簡」(岩波書店 2002)「マリー・アントワネットの生涯」(藤本ひとみ 中央公論社)「王妃マリー・アントワネット(「知の再発見」双書)」(エヴリーヌ・ルヴェ 創元社 2001)は確認済み。
- NDC
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- 食品.料理 (596 9版)
- 参考資料
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- 『ツヴァイク全集 第11 マリー・アントワネット』(みすず書房 1962)
- 『少年少女新伝記人物全集 13 人間らしく生きた女性たち』(学秀図書 1976)
- 『マリ=アントワネット 1』(アンドレ・カストロ みすず書房 1984)
- 『 ルイ十六世 上』(ジャン=クリスチャン・プティフィス 中央公論新社 2008)
- 『マリー・アントワネット』(ジョーン・ハスリップ 近代文芸社 1999)
- 『プロのためのわかりやすいフランス料理』(水野邦昭 柴田書店 2002)
- 『よくわかるフランス料理の歴史』(エドモント・ネランク ジャン=ピエール・プーラン 同朋舎出版 1994)
- 『フランス食卓史』(レイモン・オリヴェ 人文書院 1980)
- 『フランス料理の歴史』(ジョルジュ・ブロン ジェルメーヌ・ブロン 三洋出版貿易株式会社1982)
- 『フランス食の事典』(日仏料理協会 白水社 2000)
- 『ラルース料理百科事典』(三洋出版貿易株式会社 1981)
- 『佛蘭西料理要覧』(山本直文 柴田書店 1978)
- 『デュバリー伯爵夫人と王妃マリ・アントワネット ロココの落日』(飯塚信雄 文化出版局 1985)
- 『ヴェルサイユの春秋』(ジャック・ルヴロン 白水社 1987)
- 『マリ=アントワネット 1』(アンドレ・カストロ みすず書房 1984)
- 『味覚の歴史』(バーバラ・ウィートン 大修館書店 1991)
- キーワード
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- Marie Antoinette(マリー アントワネット 1755-1793)
- ルイ16世
- ブルボン朝-フランス
- フランス料理-歴史
- 結婚-婚礼
- 儀式
- ロココ文化-宮廷-ヨーロッパ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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追記(2020年7月30日)
一般の方から情報提供があった。
『マリー・アントワネットは何を食べていたのか』(ピエール=イヴ・ボルペール著 ダコスタ吉村花子訳 原書房 2019)
p44-49婚礼晩餐会の参考となる宴のメニューについて記述あり。
p105-132マリー・アントワネットが催した夕食会や王族の公開正餐について記述あり。
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000067970