レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年05月26日
- 登録日時
- 2012/12/28 16:58
- 更新日時
- 2016/01/12 20:14
- 管理番号
- 塩尻111
- 質問
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解決
長野県の県歌「信濃の国」の歌詞に登場する“太宰春台”などの人名について、“春台太宰”というように姓名が逆転している部分が見受けられるが、なぜそのようになったのか知りたい。
- 回答
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はっきりとしたことはわからないが、下記の【資料1-5】より、作詞者の浅井洌が歌詞のリズム感や情感を重視し推敲を重ねた結果、このようになったのではないかと思われる。
- 回答プロセス
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「信濃の国」に関する各資料を確認したところ、次のような記述があった。
【資料1】 1~6番までの歌詞の詳しい解説あり。
【資料2】 この歌詞が推敲を重ねたものであることと、具体的な推敲箇所について書かれている。歌詞中に登場する人物についても記述があるが、姓名が逆転していることについては触れられていない。また、「作詞にあたっての資料とか、構想などの記録はない」(p.69)との記述があった。
【資料3】 詞の区切りやリズムについての解説あり。
【資料4】 初めて作った長詩でぎこちないため、半年間ほど何度も推敲を重ねたとの記述があり、推敲の過程で一部は倒置にして感動的に改めた、と具体的に推敲箇所を挙げている。
【資料5】 歌詞の構成についての記述あり。
以上の資料のなかには姓名が逆転していることについて解説しているものはなかった。
これらの調査をふまえ、リズム感や情感を重視し推敲を重ねた結果このようになったのではないかと思われる、と回答した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 声楽 (767 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】 『県歌信濃の国』 市川健夫, 小林英一 / 編著 銀河書房 1984
- 【資料2】 『県歌「信濃の国」の誕生』 太田今朝秋/ 著 2010 p.71
- 【資料3】 『信濃教育 1367号』 信濃教育会 2000
- 【資料4】 『「信濃の国」物語』 中村佐伝治 / 著 信濃毎日新聞社 1978 p.200
- 【資料5】 『信濃毎日新聞社』 井出孫六 / 著 平凡社 1995 p.8
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000117576