レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/02/09
- 登録日時
- 2015/11/29 00:30
- 更新日時
- 2015/12/06 13:33
- 管理番号
- 0000001283
- 質問
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解決
石川県の八田町(八田村?)の歴史の本(昭和35年刊)の中に「根杪漬魚」という言葉が出てくるが、この意味を知りたい
- 回答
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条件に合致する本『八田の歴史』の目次を確認しますと「根杪漬漁」という項目がありますので、「根杪漬漁」についてお答えします。
『金沢市史 資料編10』p57に「河北郡蓮潟猟業之絵図」という絵図の図版と説明があるのですが、これを見ると「根杪漬漁」とは
木の枝を束ねて作った「根杪」「山杪」などと呼ばれるものを水に漬けて魚の隠れ場をつくり(「根杪漬図」)
この杪を船に揚げ、タモで魚をすくい、杪をたたいて海老を落とす(「根杪猟業図」)、という漁法であるようです。
なお、「杪」には「ほえ」とルビが振られています。
もし、より詳細な資料が必要でしたら次のようなものがあります。
『八田の歴史』には、明治期の漁業権に関する文書に出てくる「根杪漬漁」の定義の部分の引用(p261)や、根杪漬漁の規模などに関する記述(p265-267)があります。
『河北潟とわたしたちのくらし』のp46-p47に「ホエ漬け」に関する記述があり、そのなかで「根杪漬け」についても書かれています。
『潟端漁労聞き書集』p8-11「つき漁のこと」の中に「生根杪つき」がでてきます。古老が方言で語ったのを聞き書きした資料ということで表記のゆれがありますが、
内容から判断して「根杪漬漁」のことと思われます。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (21 9版)
- 参考資料
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- 1 八田の歴史 川 良雄∥編 八田公民館 1960 K221/4 p261p265-267
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2 河北潟とわたしたちのくらし 河北潟とわたしたちのくらし編さん委員会∥編集 河北潟環境対策期成同盟会 2007.12 K517/1028 p46-p47 -
3 金沢市史 資料編10 金沢市史編さん委員会∥編集 金沢市 2003.7 K222/125/2-10 p57 -
4 潟端漁労聞き書集 中田 風来∥著 津幡町教育委員会 1995.8 K664/21 p8-11、38
- キーワード
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- 漁業
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000184609