レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/09/02
- 登録日時
- 2018/10/07 00:30
- 更新日時
- 2018/10/07 17:34
- 管理番号
- 所沢所分-2018-6
- 質問
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解決
槍のタンポ(タンポ槍)とはどういうものか。写真や絵があれば見たい。
- 回答
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たんぽ鑓は稽古用の鑓のことで柄の頭にたんぽという綿をまるめた布で包んだもので牡丹鑓(ぼたんやり)とも称されています。
以下の資料に説明とイラストが掲載されています。
〇『イラストでみる日本史博物館 第3巻』 香取良夫/著・画 柏書房 2008年
- 回答プロセス
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1.所蔵資料の内容確認
〇『イラストでみる日本史博物館 第3巻』 香取良夫/著・画 柏書房 2008年
p.54 鑓の稽古の項目にたんぽ鑓の図と説明あり。
「たんぽ鑓 これは稽古用の鑓のことで柄の頭にたんぽという綿をまるめた布で包んだもので牡丹鑓(ぼたんやり)とも称されている。」
p.44 鑓の項目に、「たんぽ鑓 対 木刀の稽古」の絵あり。
2.後日確認事項
△『日本国語大辞典 第7巻』 日本大辞典刊行会/編 小学館 1976年
p.102 けいこやり 「稽古用の槍。穂先のかわりに、先端に布などをつめ、皮などで外側を包んであるもの。たんぽ槍」とあり。写真や絵図はなし。
△『日本国語大辞典 第13巻』 日本大辞典刊行会/編 小学館 1976年
p.296 たんぽ 「綿を丸めて布や皮で包んだもの。けいこ用のやりの先につけるもの。また、そのやり。」と記載あり。
p.298 たんぽやり 「たんぽを先につけたけいこ用のやり」と記載あり。
※どちらも写真や絵図はなし。
△『日本国語大辞典 第18巻』 日本大辞典刊行会/編 小学館 1976年
p.162 ぼたんやり 「稽古用の槍で、木竿の先に綿または毛を布で丸く包んでつけたもの。竿の長さおよび太さは槍と同じ。たんぽやり」と記載あり。写真や絵図はなし。
△『図説日本武道辞典』 笹間良彦/著 柏書房 1982年
p.284 けいこやり 「槍術の型や稽古に用いる槍で赤樫。古くは棒状であったが先端に韋(なめしがわ)で包んだタンポが結びつけられた。流儀によって長短さまざまであり、槍身の首の部分に横木を通した十文字槍もあった。」と記載あり。写真や絵図はなし。
△『日本の古武道』 横瀬知行/著 日本武道館 2000年
p.255~293 第十八章~第二十章槍術の中に、稽古の様子の写真が多数掲載されており、たんぽ槍を使っているように見受けられるが、たんぽ槍の語句はなし。
※p.263に「稽古で用いる槍」との説明と共に写真掲載あり。
3.記載のなかった資料
×『武道』 こどもくらぶ/編 ほるぷ出版 2010年
×『武道のコツでスポーツに勝つ!』 吉田始史/著 BABジャパン出版局 2004年
×『日本武道学研究』 渡辺一郎教授退官記念会 1988年
×『図説・古武道史』 綿谷雪/著 青蛙房 2013年
×『さあ、はじめよう日本の武道 2』 こどもくらぶ/編 岩崎書店 2010年
×『ずかん武具』 小和田泰経/編 技術評論社 2013年
×『すぐわかる日本の甲冑・武具』 棟方武城/執筆 笹間良彦/監修 東京美術 2012年
×『世界の刀剣歴史図鑑』 ハービー・J.S.ウィザーズ/著 井上廣美/訳 原書房 2015年
×『日本古武道総覧』 日本古武道協会/編 島津書房 1997年
×『図録日本の合戦武具事典』 笹間良彦/著 柏書房 1999年
×『古武道の本』 学研 2002年
×『Q&A日本の武道事典 3』 ベースボール・マガジン社/編 ベースボール・マガジン社 2010年
×『日本の伝統競技』 寒川恒夫/監修 PHP研究所 2015年
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210 9版)
- 金工芸 (756 9版)
- 武術 (789 9版)
- 参考資料
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- イラストでみる日本史博物館 第3巻 香取良夫/著・画 柏書房 2008.11 210 978-4-7601-2715-3
- キーワード
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- たんぽ
- たんぽやり
- やり
- 槍術
- 稽古槍
- 牡丹槍
- 武具
- 武道
- けいこやり
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 図・絵・写真
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000243450