レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/07/23
- 登録日時
- 2022/07/14 00:30
- 更新日時
- 2022/07/14 10:17
- 管理番号
- 所沢吾妻-2022-004
- 質問
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解決
ウランガラスとはどんなものか知りたい。またウランガラスの写真も見たい。
- 回答
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下記の資料に説明と写真があります。
〇『目で見る元素の世界』 齊藤幸一/編 誠文堂新光社 2009年
〇『ガラス工芸家100人』 阿部出版 2021年
〇『蛍光鉱物&光る宝石ビジュアルガイド』 山川倫央/著 誠文堂新光社 2009年
〇『ヨーロッパのガラス』 オルガ・ドラホトヴァ/著 岩崎美術社 1988年
〇『世界で一番美しい元素図鑑』 セオドア・グレイ/著 創元社 2010年
〇『ガラスの百科事典』 作花済夫/編者代表 朝倉書店 2007年
- 回答プロセス
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【図書で調べる】
1、所蔵資料の内容確認
〇『目で見る元素の世界』 齊藤幸一/編 誠文堂新光社 2009年
p83 「ウラン」の項に下記の説明とウランガラスの写真あり。
ウラン「最初に発見された天然の放射性元素で天王星(Uranus)から命名されました。始めはガラスに混ぜると蛍光緑色になることから、ガラスの着色剤として用いられました。(後略)」との記載あり。
〇『ガラス工芸家100人』 阿部出版 2021年
p95 松藤孝一作〈世界の終わりの始まり〉というウランガラスの作品の写真あり。説明なし。
△『最強に面白い!!周期表』 ニュートンプレス 2019年
p112 「ウラン」の項に下記の説明あり。ウランガラスの写真なし。
ウラン「(前略)19世紀半ばには、ガラスにウランを混ぜたウランガラスでコップや花瓶などがつくられました。黄色や緑などのガラスが美しく、現在もアンティークとして人気があります。」との記載あり。
2、記載のなかった資料
×『総合百科事典ポプラディア』 ポプラ社 2011年
×『広辞苑』 新村出/編 岩波書店 2018年
×『ガラスの歴史』 ダン・クライン/編 西村書店 1995年
×『産地別すぐわかるガラスの見わけ方』 井上暁子/監修 東京美術 2003年
×『骨董をたのしむ 41』 平凡社 2002年
×『骨董をたのしむ 45』 平凡社 2002年
【インターネットで調べる】
「レファレンス協同データベース」
「「ウランガラス」について」神戸市立中央図書館
上記の事例を参考に、所蔵資料を調査。
〇『蛍光鉱物&光る宝石ビジュアルガイド』 山川倫央/著 誠文堂新光社 2009年
p110 下記2枚のウランガラスの写真あり。
・「放電によるウランガラスのルミネッセンス」
・「「ガシオットのカスケード」の再現実験。減圧容器中のウランガラス」
p121 「ウラン元素の発見とウランガラス」に記載あり。
「(前略)ウランの酸化物や塩化物は鮮やかな色彩を持ち、ガラス器の着色や陶磁器の釉薬などに有望でした。以後、ピッチブレンド(瀝青ウラン鉱)はそうした化合物-橙色、黄色、赤色、緑色、黒色釉薬-の原料として採掘され、利用されるようになります。ウラン着色のガラス器はボヘミアの特産品となりました。(中略)ウランガラスは紫外線を受けると鮮やかな緑色に蛍光する性質があります。(後略)」との記載あり。
〇『ヨーロッパのガラス』 オルガ・ドラホトヴァ/著 岩崎美術社 1988年
p166-167 「19世紀第2四半世紀におけるボヘミアの色ガラス」の項あり。
p166 「(前略)1840年代になると、ウラニウムで着彩された緑色や黄緑色、アンチモンあるいは塩化銀で着色された黄色などが流行するようになる(写真124)。(後略)」との記載あり。
p177 写真124「ウラニウム・グラス」の写真あり。
3、後日調査の追加事項
〇『世界で一番美しい元素図鑑』 セオドア・グレイ/著 創元社 2010年
p210-213 「Uranium92 ウラン」の項あり。
p213 「緑色に光るウランガラスはコレクションとして人気。放射性はあるが微弱。」との記載あり。写真あり。
〇『ガラスの百科事典』 作花済夫/編者代表 朝倉書店 2007年
p74-79 「ボヘミアのガラス」の項あり。
p79 ウランガラスについての記載あり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 物理化学.理論化学 (431 9版)
- 鉱物学 (459 9版)
- 陶磁工芸 (751 9版)
- 参考資料
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- 目で見る元素の世界 齊藤幸一/編 誠文堂新光社 2009.3 431.11 978-4-416-20911-0
- ガラス工芸家100人 阿部出版 2021.10 751.5 978-4-87242-488-1
- 蛍光鉱物&光る宝石ビジュアルガイド 山川倫央/著 誠文堂新光社 2009.5 459 978-4-416-80943-3
- ヨーロッパのガラス オルガ・ドラホトヴァ/著 岩崎美術社 1988.5 751.5 4-7534-1231-8
- 世界で一番美しい元素図鑑 セオドア・グレイ/著 創元社 2010.11 431.11 978-4-422-42004-2
- ガラスの百科事典 作花済夫/編者代表 朝倉書店 2007.10 573.5 978-4-254-20124-6
- レファレンス協同データベース https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000161246 2022/07/2 (神戸市立中央図書館 「ウランガラス」について)
- キーワード
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- ウランガラス
- ウラン
- ウラニウム
- ガラス
- 工芸
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000318774