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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
栃木県立図書館 (2110002)管理番号
(Control number)
tr680
事例作成日
(Creation date)
2020年12月01日登録日時
(Registration date)
2020年12月27日 19時09分更新日時
(Last update)
2020年12月27日 19時09分
質問
(Question)
鬼怒川温泉の成り立ちや観光地化するまでの流れを知りたい。江戸時代の温泉場の様子が分かる資料や古写真や図版の掲載された資料も探している。
回答
(Answer)
調査の過程で得た情報によれば、鬼怒川温泉の旧名には「下滝温泉」「滝温泉」「滝の湯温泉」等があるようです。
以下の資料から関連情報を確認しました。

1 地名辞典等
鬼怒川温泉の沿革に関する基礎的な事柄は、以下の資料からご確認いただけます。
・『栃木県大百科事典』(栃木県大百科事典刊行会/編、発行 1980)
p.191-192「鬼怒川温泉」の項があります。

・『角川日本地名大辞典 9 栃木県』(「角川日本地名大辞典」編纂委員会/編 角川書店 1984)
p.348「きぬがわおんせん 鬼怒川温泉<藤原町>」の項があります。

・『日本歴史地名大系 9 栃木県の地名』(平凡社 1988)
p.213「滝温泉 現藤原町滝」の項があります。

2 通史
・『藤原町史 通史編』(藤原町史編さん委員会/編 藤原町 1983)
町史全体を通じて関連項目が散見されます。(以下目次より)
第二編 近世
第三章 会津西街道と商品流通 第三節 特産物と温泉 三 温泉
第三篇 近現代
第二章 村のくらしと道路改修 第一節 村の生業 三 商人宿と湯治場
第四章 下野軌道の開設と温泉開発 第二節 温泉の開発
第五章 鬼怒川・川治温泉の成立と町制施行
第六章 戦争と町村のくらし
第一節 戦時体制下の藤原と三依 三 戦時下のくらし 戦時下の鬼怒川・川治温泉
第七章 戦後改革と町村合併
第二節 新しい藤原町の誕生 四 温泉街の火災と復興
第八章 藤原町の現在 第一節 観光保養地化の進行

史料は『藤原町史 資料編』(藤原町史編さん委員会/編 藤原町 1980)に収録されています。

・『藤原町の歴史と文化』(藤原町の歴史と文化編集委員会/編 藤原町教育委員会 1982)
以下のとおり関連記述を確認しました。
p.72-73「Ⅲ.会津西街道と人々の暮らし 5.幕末の藤原町地方 (3)幕末の滝・川治温泉」
p.106-107「Ⅳ.躍進を続ける藤原町 4.鉄道の発達とともに発展する観光の町 (2)北関東随一の鬼怒川・川治温泉郷」
p.113-115「Ⅳ.躍進を続ける藤原町 5.緑と渓谷の自然美をさぐる (1)イザベラ・バードの見た明治40年代の藤原」
この他、p.114-115にはイザベラ・バードの『日本奥地紀行』から藤原町の部分が引用掲載されています。

・『今市市とその周辺 巡検レポート1』(立正女子大学教育学部社会研究室/編、発行 1976)
当館で所蔵するのはオリジナルの文献ではなく、複製資料です。
所収論文「鬼怒川温泉郷の発達―観光地理的立場から―」(河野まち子/著)では、江戸時代の発見、発展の契機や充実期等、時代を分けて昭和までの観光状況を考察しています。(p.46-52)

・『藤原町の民話と旧跡 鬼怒川・川治』(藤原町広報委員会/編、発行 1982)
p.91-94「温泉あれこれ(滝)」の項に、江戸時代から昭和30年頃までの事柄が記されています。
(p.92には挿絵「野天風呂風影」が掲載されていますは、時代設定は不明です。)
p.96-98「滝の湯(滝)」の項に、温泉の発見から幕末の温泉経営、利権料などについて記述されています。

・『日光市旧町村郷土誌 藤原村・足尾町・瀬尾村・豊岡村』(日光市歴史民俗資料館/編、発行 2012)
この資料は、現在日光市となっている藤原村、足尾村、瀬尾村、豊岡村の郷土誌を活字化したものです。
所収の「藤原村誌」に「滝温泉」の項があり、江戸時代から大正6年までのことが記載されています。(p.66-67)
同じく「藤原村郷土ノ研究」に「温泉旅館」の項があり、当時の鬼怒川温泉の様子、旅館、温泉客について等の記述があります。(p.157-162)
正確な時代は記載されていませんでしたが、資料の前後より昭和5年以降のことではないかと考えられます。
また、p.259「鬼怒川温泉の風俗人情」の項には、料理店や旅館の件数、芸奴、酌婦の人数等が記述されています。また、所収資料は前出の「鹿沼史林 第23号」所収論文にも参考資料として使用されています。

3 江戸時代の温泉場等の状況について
・『藤原町郷土誌 1 歴史篇』(藤原町教育研修会郷土誌作成委員会/編 藤原町教育研修会 1963)【館内】
p.119-127「第四章 街道の発達と民衆の生活(近世) 5 温泉の発見 滝ノ湯の経営」の項に、江戸時代の事柄がまとめられており、一次資料として古文書の引用が掲載されています。

・「鹿沼史林 第23号」(鹿沼史談会/編、発行 1984)
※当館では、合冊製本し『鹿沼史林 第21号~第25号』(鹿沼史談会/編、発行 1982)として所蔵しています。
所収論文「補稿 滝(鬼怒川)温泉の発見と維新期の経営・発展―川治温泉の状況にもふれて―」(佐藤権司/著)は、『藤原町史 通史編』の内容を編纂後に入手したという維新期の史料を基に補足する内容となっています。(p.52-57)

・「大日光 61」(日光東照宮/編、発行 1989)
所収論文「日光神領の温泉群」(佐藤権司/著)では、江戸時代の滝温泉についてまとめられています。(p.46-49)
前出『藤原町史』や『鹿沼史林』の出版後に新たに発見された史料を用いて、当時の湯守権や物資の運搬について記されています。

4 近現代の状況について(大正から昭和にかけての開発、観光客の動向等)
・『最近の経済地理学』(佐藤弘/著 古今書院 1936)
「第一部 經濟地理學の諸問題 第九章 經濟地理的斷片 第二節 鬼怒川溫泉の浴客」の項があり、昭和8年の統計を基に、天候が浴客数に与える影響などを分析しています。


国立国会図書館デジタルコレクションで閲覧可能です。(図書館限定公開)
(参考) https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1281147

・「地理学 第3巻第1号」
p.36-48「鬼怒川温泉の浴客 随筆風に」
昭和9年の客脚の年変化、週変化などの分析がされています。

・『日本図誌大系 関東 2』(山口恵一郎[ほか]/編集,朝倉隆太郎[ほか]/著 朝倉書店 1979)
「栃木県 2.今市・鬼怒川・川治(日光杉並木・光徳・藤原)」の項があり、大正から昭和30年頃にかけての変遷が記されています(p.164-166)また、大正1年、昭和41年の鬼怒川温泉付近の地図が掲載されています。

・『栃木県市町村誌』(平井恒重/編 栃木県町村会 1955)
p.586「藤原町」の項に、簡易な内容ですが記述が確認できました。
また、p.591-596「鬼怒川・川治温泉 藤原町勸光課」に当時の旅館が出していた広告が掲載されています。

・『東武鉄道六十五年史』(東武鉄道年史編さん事務局/編 東武鉄道 1964)
「第5編 沿線の開発ならびに沿線観光地 第1章 沿線の開発」の項に、大正8年から昭和10年頃までの温泉開発について記されています。
また、「第5編 第2章 沿線観光地の概要 2.鬼怒川温泉・奥鬼怒・尾瀬方面の名勝・観光地」の項に、簡易ではありますが、日光線開通など関連の記述が確認できました。(p.512)

・「温泉 第54巻4号」(日本温泉協会/編、発行 1986)
鬼怒川温泉・川治温泉の特集号です。
当時の藤原町長や藤原町議会議長などによる座談会や、鬼怒川温泉の概況、温泉利用状況などをまとめたデータ・ブックなどが掲載されています。

5 古写真・絵葉書
・『鬼怒川水電写真帖』(藤田喜志能/編、発行 1912)
モノクロ写真の掲載を確認しました。
p.2「下瀧專用鐵橋 」 p.25「下瀧溫泉」
この資料は「国立国会図書館デジタルコレクション」に収録されており、インターネット公開されています。
(参考) https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/949768

・『下野湯治場紀行 絵葉書が映す,石井敏夫絵葉書コレクションより』(随想舎/編、発行 2003)
p.121-137「鬼怒」の項に、周辺の観光名所などを含めた鬼怒川温泉の記述があります。
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
関東地方  (213)
地震学  (453)
参考資料
(Reference materials)
キーワード
(Keywords)
鬼怒川温泉
下滝温泉
滝温泉
滝の湯温泉
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
郷土 地名
質問者区分
(Category of questioner)
登録番号
(Registration number)
1000291602解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
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