1933～1997年の、千葉県下の市町村長の氏名(フルネーム)が記された一覧、あるいは、そのような資料はないものか、探しています。町長、村長はわからなくとも、市長は知りたい。

1933～1997年の市町村長名が一目でわかる資料はありませんでした。
1969年以降の所蔵がある『市町村資料集』（千葉県総務部地方課）では、「行政組織等の状況」の項に市町村長名が掲載されていますが、それ以前のものはいくつかの資料を組み合わせて調査します。
(１)市長名の調査
『日本の歴代市長　第1巻　市制施行百年の歩み』【資料１】ｐ828－937　千葉県の２８市長の初代からの氏名が掲載されています。28市は次の通りです。()は、初代市長の就任年です。
千葉市(大正10年)　銚子市(昭和8年)　市川市(昭和9年)　船橋市(昭和12年) 館山市(昭和15年)　木更津市(昭和18年)　松戸市(昭和18年)　野田市(昭和25年)　佐原市(昭和26年)　茂原市(昭和27年)　成田市(昭和29年)　佐倉市(昭和29年)　東金市(昭和29年)　八日市場市(昭和29年)　旭市(昭和29年)　習志野市(昭和29年)　柏市(昭和29年)　勝浦市(昭和33年)　市原市(昭和38年)　流山市(昭和42年)　八千代市(昭和42年)　我孫子市(昭和45年)　鴨川市(昭和46年)　鎌ヶ谷市(昭和46年) 君津市(昭和46年)　富津市(昭和46年)　浦安市(昭和56年)　四街道市(昭和56年)

出版年が1983年のため、それ以降は『市町村資料集』【資料２】を１年ごとに確認します。
「行政組織等の状況」の項に市町村長名あり。

(２)町村長名の調査
『千葉県町村会七十年史』【資料３】ｐ719　「４．千葉県歴代町村長」の項では平成４年（1992）4月1日現在までの町村長名がわかりますが、(註)として、「町村合併を行った町村は、町村合併後の新町村の初代町村長から、町村合併を行わなかった町村は、公選第１回(昭和21年)の町村長から登載した」と記述があります。
併せて『千葉県町村自治名鑑　地方自治法施行30周年記念』【資料４】を調査します。
この資料は、町村毎に町村の概要、行政委員、歴代町村長(昭和21年公選以後)、歴代町村議会議長が記載されています。一覧にはなっていませんが、昭和21年公選以後のもので、合併する前の町村長もわかります。
昭和21年公選以前については、個々の市町村史などの資料を調査します。
たとえば【資料３】ｐ724から三芳村は昭和28年6月1日から現在(1992年4月1日)まで５人の村長の名がわかります。三芳村は昭和28年に「滝田村」「国府村」「稲都村」が合併して「三芳村」になっており【資料４】ｐ412を調査することで、合併前の3つの村の歴代村長名がわかります。しかし、昭和２１年公選以後の記載のため公選前については不明です。
『三芳村史』【資料５】ｐ517では、８期までの歴代村長名がわかりますが合併前の３村については記されていません。また、昭和21年以前の３村長についての記載はありませんでした。
一方、長南町も合併をしている町ですが『長南町史』【資料６】p538-547では、明治以後、出版までの歴代町村長名がわかります。

『千葉県史』を調査。1933年～1997年の市町村長名が一目でわかる資料はなし。
1969年以降の所蔵がある『市町村資料集』）では、「行政組織等の状況」の項に市町村長名が掲載。それ以前のものは、市町村資料を調査。