レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20190906
- 登録日時
- 2020/11/16 00:30
- 更新日時
- 2021/02/25 10:37
- 管理番号
- 中央-2020-04
- 質問
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解決
天保13年6月の江戸の御府内の天気がわかる資料はあるか。
- 回答
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1842(天保13)年6月の江戸の天気について、都立図書館の所蔵資料を調査したが、周辺地域の天気が記載された資料しか見出せなかった。
江戸の御府内での記録としては、インターネット情報から当該年代の天気の記載のある日記資料が見つかったため、紹介した。インターネット情報の最終確認日は2020年7月30日。
情報1:津山藩松平家「江戸日記」
津山藩主松平家が江戸藩邸で記録していた日記である。津山郷土博物館によって画像が公開されている。
https://trc-adeac.trc.co.jp/WJ11E0/WJJS06U/3320315200/3320315200100010/ht000005
左下の「江戸日記」年月一覧から西暦で絞り込むことができる。
1842(天保13)年1~6月の305コマ目から6月が始まっており、日付の後ろに天気の記載がある。
例えば、305コマ目左ページの中央に「曇折々雨」とある。
参考として江戸周辺の天保13年6月の天気の記載のある以下の当館所蔵資料を紹介した。
資料1:『石川日記 第11』
八王子の天気について記載がある。p.10に1842(天保13)年6月の天気が1日単位で記載されている。
資料2:『注解指田日記 上巻(天保5年-安政元年)』
p.127に1842(天保13)年6月の天気が1日単位(日記のない日や天気については記入のない日もあり。)で記載されている。ただし、記録者は現在の武蔵村山市に居住していた。
資料3:『日本歴史「古記録」総覧 近世篇』
江戸時代の日記を含む古記録を一覧できる資料である。記主や記録期間、現存状況等について書かれている。
この資料の中から当該の天気について記載のある資料を調査したが、見出すことはできなかった。
横浜の当該年代の天気について書かれた資料を紹介した。
資料4:『横浜市文化財調査報告書 第8輯の9』
「関口日記 第9巻 天保11年正月~天保14年9月」
武蔵国橘樹郡生麦村の関口家による日記である。p.219-223に1842(天保13)年6月の日記があり、日付の下に天気が書かれている。
以下の参考文献のうち、資料1~3は都立中央図書館資料、資料4は都立多摩図書館資料である。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 関東地方 (213 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】石川日記 第11 / 八王子市郷土資料館編 / 八王子市教育委員会 / 1989.3 <T/74・20/16/28>
- 【資料2】注解指田日記 上巻(天保5年-安政元年) / 武蔵村山市立歴史民俗資料館編 / 武蔵村山市教育委員会 / 2005.3 <T/78・210/5002/25>
- 【資料3】日本歴史「古記録」総覧 近世篇 / 高木昭作ほか著 / 新人物往来社 / 1990.12 <2108/3015/2>
- 【資料4】横浜市文化財調査報告書 第8輯の9 / 横浜市文化財研究調査会編 / 横浜市教育委員会 / 1977.3 <7092/Y685/Y1-8-9>
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000289534