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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000253994
提供館
(Library)
茨城県立図書館 (2110017)管理番号
(Control number)
茨城-2018-131
事例作成日
(Creation date)
2018/10/12登録日時
(Registration date)
2019年03月27日 00時30分更新日時
(Last update)
2019年03月27日 15時39分
質問
(Question)
坂東三十三観音霊場の神仏分離令における廃仏毀釈について調べております。特に水戸藩は廃仏毀釈が盛んに行われた地域ですが,筑波山・大御堂の資料を除き,21番日輪寺・22番佐竹寺・23番観世音寺・26番清滝寺などは,廃寺や打ち壊し・僧籍離脱があったにもかかわらず,『明治維新神仏分離史料』などには全くその実態は記載されておりません。
茨城県における神仏分離関係の資料を教えてください。
回答
(Answer)
A 各寺所在地の市町村史
1 日輪寺(水戸藩,大子町)
(1)『大子町史 通史編 上巻』(大子町史編さん委員会/編,大子町,1988)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001939514-00  ※相互貸借(貸出可),NDL図書館送信対象
第4編 近世 
第1章 水戸藩の成立と大子地方 第3節 光圀時代と大子 
2 寺院の整理 p.393-401
「開基帳」を元に,大子地域の寺院整理について解説されています。
3 神社の改革 p.401-410
日輪寺の名前は出てきませんが,「開基帳」「鎮守帳」をもとに,大子地域の神社整理(神仏分離)について解説しています。

第4章 水戸藩天保改革と大子地方 第3節 斉昭の巡村
2 社寺改革と藩校・郷校 p.613-620
日輪寺の名前は出てきませんが,大子地域の社寺改革(梵鐘・仏具類の没収・神仏分離等)について解説されています。

2 佐竹寺(水戸藩,常陸太田市)
(1)『常陸太田市史 通史編 上』(常陸太田市史編さん委員会/編,常陸太田市役所,1984)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001709694-00  ※相互貸借(貸出可),NDL図書館送信対象
第4編 近世
第3章 徳川光圀と西山荘 第1節 寺院の整理と八幡改め p.713-745
佐竹寺の名前は出てきませんが,上記『大子町史』同様常陸太田地域の寺院整理等について解説されています。

第6章 天保の改革と益習館 第5節 社寺の改革 p.1131-1160
佐竹寺の名前は出てきませんが,上記『大子町史』同様常陸太田地域の社寺改革等について解説されています。濡仏・撞鐘提出令に基づく太田村の記録(p.1133-1135)等も掲載されています。斉昭失脚後の廃寺再興・住僧配置許可願い運動に関する記録も掲載されています(p.1149-1152)。

3観世音寺(笠間藩)
(1)『笠間市史 上巻』(笠間市史編さん委員会/編,笠間市,1993)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002302651-00  ※相互貸借(貸出可)
第4編 近世の笠間 第13章 笠間藩の終焉 第2節 版籍奉還と藩制の改革 p.795-806
p.796-797「神仏分離運動」の項があります。正福寺(現・観世音寺)については,「明治3年(1870)に、佐白山の正福寺が焼き払われた。」との記述のみです(p.797)。

(2)『笠間市史 下巻』(笠間市史編さん委員会/編,笠間市,1998)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002749963-00  ※相互貸借(貸出可)
第5編 近代の笠間 第1章 明治初期の改革 第5節 神仏分離令と社寺の整備 p.69-80
p.74-80「廃仏の危機にさらされた寺院」の項に,正福寺(現・観世音寺)について記述があります。

(3)『笠間の文化財読本 6 郷土の寺院』(笠間市文化財愛護協会/編集,笠間市文化財愛護協会,1976)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I062942221-00  ※相互貸借(館内閲覧)
p.22-27「観世音寺」の項目があり,p.24に明治3年(1870)の排仏毀釈に関する記述があります。

4 清滝寺(土浦藩)
(1)『土浦市史』(土浦市史編さん委員会/編集,土浦市史刊行会,1975)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001220317-00  ※相互貸借(貸出可),NDL図書館送信対象
近代現代 第3章 明治期の教育と文化 第3節 文化の向上 
p.849-853に「明治の宗教問題」の項があり,「廃仏毀釈が発生した」(p.850)との記述がありますが,個別の寺名は出ていません。 

(2)『にいはり物語』(本堂 清/著,にいはりの昔を知り今に活かす会,2010)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I062600974-00  ※相互貸借(貸出可)
p.300-301「坂東二十六番札所清滝寺」の項がありますが,明治についての記述は「明治、昭和と寺領を失い」との記述のみです(p.301)。

B 水戸藩域の社寺改革・神仏分離について
1 明治の神仏分離令に関する資料
(1)『水戸市史 中巻5』(水戸市史編さん委員会/編,水戸市役所,1990)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002031674-00  ※相互貸借(貸出可),NDL図書館送信対象
第26章 水戸藩の解体と水戸 第2節 神仏分離と社寺領の上知 p.854-885
明治の神仏分離令による状況を解説した節ですが,「水戸藩に関する限り、神仏分離・廃仏毀釈は既に天保時代に完了したものとみられ、その限りにおいて明治初期に各地で見られたような嵐の吹き荒れることはなかった」(p.856)との記述があります。
また,藩庁が修験・寺院の神仏混淆廃止のために,神祇官へ提出した願書(6項目)に,八溝山の観音堂の別当についての記述があります(p.859)。

(2)『水戸市史 下巻1』(水戸市史編さん近現代専門部会/編,水戸市役所,1993)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002289791-00  ※相互貸借(貸出可),NDL図書館送信対象
第1章 維新変革と水戸 第9節 明治期の宗教 p.361-380
p.361-370「明治政府の宗教政策と市域の社寺」の項があり,市域の寺院の明治期に処分・再興した寺院についての解説もあります(p.368-369)が,水戸市域を対象としているため,日輪寺・佐竹寺についての記載はありません。

2 近世の社寺整理・社寺改革に関する資料
(1)『水戸市史 中巻1』(水戸市史編さん委員会/編,水戸市役所,1991)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001110271-00  ※相互貸借(貸出可),NDL図書館送信対象
第6章 光圀の文教振興と宗教政策(2) 
第2節 寛文・元禄の社寺改革 p.836-876
社寺政策の方針,開基帳の作成,寺社奉行の設置,領内寺院の整理,その後の寺院改め,神社の改革等の項があり詳解されていますが,日輪寺・佐竹寺の名前は出ていません。

第3節 社寺の崇敬と宗派組織の成立 p.876-902
p.889-891「朱印地持ちの寺院」の項の「水戸藩領朱印地持ち寺院(宝永6~正徳3)」の表に佐竹寺の名前があります(p.890)。

(2)『水戸市史 中巻2』(水戸市史編さん委員会/編,水戸市役所,1969)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001211722-00  ※相互貸借(貸出可),NDL図書館送信対象
第8章 享保の新政と寛延・宝暦の改革 第5節 新政策の実施 p.192-210
p.203-205「士風の刷新と社寺の粛清」の項がありますが,日輪寺・佐竹寺の名前は出ていません。

(3)『水戸市史 中巻3』(水戸市史編さん委員会/編,水戸市役所,1984)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001211723-00  ※相互貸借(貸出可),NDL図書館送信対象
第15章 天保の改革(1) 第8節 社寺の改革 p.285-332
社寺改革の施策,梵鐘・仏具類の没収,僧侶・寺院の整理,大寺院の処分,民間信仰の粛清,領内の神仏分離等の項があり詳解されていますが,日輪寺・佐竹寺の名前は出ていません。

第17章 水戸学の発展と尊王攘夷論 第4節 水戸藩の国学と排仏論 p.1033-1062
水戸学と仏教,藤田東湖の排仏論,会沢正志斎の排仏論等の項があり,排仏論についての思想を解説しています。

(4)『水戸市史 中巻4』(水戸市史編さん委員会/編,水戸市役所,1982)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001591818-00  ※相互貸借(貸出可),NDL図書館送信対象
第19章 弘化嘉永期の藩情 第6節 社寺改革の停廃 p.221-237
廃仏策停止と社寺制度の復元,斉昭の対抗,強硬な指令,寺社奉行の上申書等の項があり,斉昭失脚後,弘化嘉永期の社寺の再建等について解説されています。日輪寺・佐竹寺の名前は出ていません。

(5)『茨城県史 近世編』(茨城県史編集委員会/監修,茨城県,1985)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I002611683-00  ※相互貸借(貸出可),NDL図書館送信対象
第5章 文化の興隆と宗教 第4節 宗教統制と水戸藩の社寺改革 p.330-350
江戸幕府の宗教統制,寺院の宗派別、地域的分布状況,神社統制等県域全体についての江戸時代の状況のほか,水戸藩の社寺改革についての項で光圀による社寺改革について解説がありますが,お探しの四寺の名前は出ていません。

第8章 天保期の諸情勢 第2節 水戸藩の天保改革 p.545-567
p.564-565「社寺改革とその影響」の項があり,斉昭の社寺改革についての解説がありますが,日輪寺・佐竹寺の名前は出ていません。

(6)『茨城県神社庁教学研究室報告 第1輯』(茨城県神社庁教学研究室,茨城県神社庁,1998)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I062441861-00  ※相互貸借不可
p.58-69「神仏分離と神葬祭(初期水戸藩を通じて)」(大塚 篤日古/述)
神仏分離思想の原点,水戸藩における神仏分離,水戸藩と儒教,光圀公の神葬祭考究等の項があり,光圀の神仏分離策を解説しています。日輪寺・佐竹寺の名前は出ていません。

(7)『水戸藩と仏教』(館 三省/著,館三省,2005)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I062538670-00  ※相互貸借不可
水戸藩と仏教,水戸付近の寺々等の章がありますが,日輪寺・佐竹寺の名前は出ていません。


その他確認済資料
・『大子町史 通史編 下巻』(大子町史編さん委員会/編,大子町,1993)
・『常陸太田市史 通史編 下』(常陸太田市史編さん委員会/編,常陸太田市役所,1983)
・『土浦史』(野口 佐久/編,土浦史編纂事務所,1932)
・『土浦の歴史』(永山 正/著,東洋書院,1982)
・『図説新治村史』(新治村史編纂委員会/編,新治村教育委員会,1986)
・『国史のなかの新治地域史 近世~近現代』(伊藤 三雄/編著,〔伊藤三雄〕,〔2001.2〕)
・『茨城県史 近現代編』(茨城県史編集委員会/監修,茨城県,1984)
・『茨城の寺を訪ねて』(プレスサービス/編,茨城放送,1987)
・『茨城の寺 1~3』(今瀬 文也/著,太平洋出版,1971-1972)
・『坂東三十三所観音巡礼』(坂東札所霊場会/編,朱鷺書房,2006)
・『廃仏毀釈』(山本 顕樹/著,〔山本顕樹〕,2014)
・『儒仏弁』(長久保 赤水/著,暁印書館,1986)

以下は対象地域が異なる
・『水戸藩の政治と庶民の動向』(小松 徳年/著,郷土ひたち文化研究会,2011)
・『水戸藩領時代の武茂郷』(馬頭町教育委員会,2002)
・『関城町史 史料編 1』(関城町史編さん委員会/編集,関城町,1983)
・『近世近代の地域寺社の展開過程』(吉田 俊純/著,名著出版,2007)
回答プロセス
(Answering process)
(1) 出典・用語・各寺の所在地を確認

(2) 郷土資料を,廃仏毀釈・神仏分離・社寺改革・社寺整理等の言葉で検索し,資料を確認
→水戸藩は江戸時代に実施済?

(3) 各寺の所在地の市町村史を確認
×『大子町史 上巻』
中世 p.326-328「天台宗の寺院」に日輪寺の記述あり。明治期については記載なし。
近世 p.744-745「坂東札所の寺」の項に日輪寺の解説はあるが,廃仏毀釈等については記述なし。

×『笠間市史 上巻』
原始古代 p.115-117に「笠間の古寺」の項があり,正福寺について記述あり(p.117)。明治の排仏毀釈についての記述もあるが,下巻のほうが詳しいため,省略。
近世 p.687-692に「坂東札所まいり」「庶民の信仰と村のお堂」の項に,正福寺の名前も出てくる。

『土浦市史』
近世 p.625-626に「観音信仰」の項があり,清滝寺について記載あり。
 清滝寺=土浦藩領新治郡新治村→新治村史確認
事前調査事項
(Preliminary research)
安丸良夫 『神々の明治維新 : 神仏分離と廃仏毀釈』 岩波書店 1979
田村晃祐 『近代日本の仏教者たち』 日本放送出版協会 2005
村田安穂 『神仏分離の地方的展開』 吉川弘文館 1999
山折哲雄 『神と仏 : 日本人の宗教観』 講談社 1983
辻 善之助 『新編明治維新神仏分離史料 第3巻 関東編』 名著出版 2001
NDC
神衹・神道史  (172 9版)
仏教史  (182 9版)
関東地方  (213 9版)
参考資料
(Reference materials)
新編明治維新神仏分離史料第2巻辻 善之助/〔ほか〕編名著出版
大子町史通史編 上巻大子町史編さん委員会/編大子町
常陸太田市史通史編 上常陸太田市史編さん委員会/編常陸太田市役所
笠間市史上巻笠間市史編さん委員会/編集笠間市
笠間市史下巻笠間市史編さん委員会/編笠間市
笠間の文化財読本6笠間市文化財愛護協会/編集笠間市文化財愛護協会
土浦市史土浦市史編さん委員会/編集土浦市史刊行会
にいはり物語本堂 清(1931~)/著にいはりの昔を知り今に活かす会
水戸市史中巻5水戸市史編さん委員会/編水戸市役所
水戸市史下巻1水戸市史編さん近現代専門部会/編水戸市役所
水戸市史中巻1水戸市史編さん委員会/編水戸市役所
水戸市史中巻2水戸市史編さん委員会/編水戸市役所
水戸市史中巻3水戸市史編さん委員会/編水戸市役所
水戸市史中巻4水戸市史編さん委員会/編水戸市役所
茨城県史近世編茨城県史編集委員会/監修茨城県
茨城県神社庁教学研究室報告第1輯茨城県神社庁教学研究室茨城県神社庁
水戸藩と仏教館 三省/著舘康任
キーワード
(Keywords)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000253994解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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