レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年07月21日
- 登録日時
- 2019/11/15 15:34
- 更新日時
- 2019/11/15 16:53
- 管理番号
- 6000005601
- 質問
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伊丹の昆陽寺にある楼門が文化財指定を受けているが、工法などのどのような特徴があって指定されたかが知りたい。
- 回答
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『伊丹市史第六巻』に昆陽寺楼門の全景写真が巻頭口絵にあり。
2章の第3節の「近世伊丹の建築」の3項の6に「昆陽寺の楼門は十七世紀の後半に建てられた物であるが、よくまとまった本格的な楼門であり、県の文化財に指定されている。」との記載があった。
続けて、「三間一戸の楼門で、低い石造基壇の上に建ち、上層の軸部が短いため、江戸時代の楼門としては珍しく均整のとれたよい恰好をしている。上層屋根は入母屋造り本瓦葺きで、組み物は本格的な和様三手先組である。上下壮層間高欄のついた縁をめぐらし二手先の骨組みで支える。下層は棟通り中央一間を和様扉にし、両脇の間は地貫・頭貫のほか腰貫・飛貫を通し、正背面と中央間に面するところは、腰貫に金剛柵を通し、正面には仁王像二体を安置している。通路にあたる中央間では飛貫を抜き、頭貫を虹梁に代え中備えに蛙股を置いている。」という記載がある。
専門用語が難しく、イメージがわく理解の手助けになるものがほしいとのお返事だったため、『図説日本木造建築事典』も併せてご案内。
日本の木造建築用語の解説だけでなく、図もふんだんに掲載されているので、他の建築用語事典より参考図書として活用いただけた。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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伊丹市史編纂専門委員会 編 , 伊丹市史編纂専門委員会. 伊丹市史 第6巻. 伊丹市史編纂専門委員会, 1970.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I078070586-00 -
坂本功 総編集 , 大野敏, 大橋好光, 腰原幹雄, 後藤治, 清水真一, 藤田香織, 光井渉 編集 , 坂本, 功, 1943- , 大野, 敏, 1962- , 大橋, 好光, 1954- , 腰原, 幹雄, 1968-. 図説日本木造建築事典 : 構法の歴史. 朝倉書店, 2018.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I029360281-00 , ISBN 9784254266450
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伊丹市史編纂専門委員会 編 , 伊丹市史編纂専門委員会. 伊丹市史 第6巻. 伊丹市史編纂専門委員会, 1970.
- キーワード
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- 伊丹市
- 昆陽寺(こやでら、こんようじ)
- 楼門(ろうもん)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000265314