レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20170123
- 登録日時
- 2019/03/01 00:30
- 更新日時
- 2019/03/01 00:30
- 管理番号
- 0001003072
- 質問
-
解決
琉球畳に使われていた七島藺について書かれた資料が見たい。
- 回答
-
①
『沖縄のい草』 (福地 曠昭∥著、青い海出版社、1978.10)
p13 「い草の品種」の項目で、「沖縄にはタカサニ、ヒラト等多数の在来種があるが、(省略)。殆んどは福岡種である。それは照間の人が7年前に本土で結核療養しての帰り、沖縄にもちかえってきたものという。これが予想以上に普及した。喜如嘉、羽地、恩納、八重山へと移植され、品種としては苗床と本田を区別する必要もないので非常に喜ばれている。喜如嘉当りでは手がかからないことから「フリムンビング」ともいい、これ以上の品種はないといわれている。」の記述がある。
p149-150 「畳表・ゴザの製造業場数と七島い」の項目で、「七島い(三角い)が明治27年に登場し、い草よりも年々盛んになって、昭和になると、これが主体となっている。「七島い」というのは、畳表の原料となるリュウキュウイ(方言サチイ)のことで、東洋熱帯の原産である。」の記述がある。
p153 明治33-43年の島尻郡、中頭郡、国頭郡、八重山郡での七島藺の収穫量の記述がある。
→ 七島いは、宮古以外の地域で広く栽培されていた。
p153 「宮古では昭和8年に七島いがはじまっている。」の記述がある。
②
『具志川字誌 上巻』 (具志川字誌編集委員会∥編、字具志川公民館、2012.11)
p443-445 「イグサ栽培」の項目で、p443 「勝連町(現うるま市)南風原が栽培の発祥地と言われている。一八四五年(弘化二)今から一五五年前から栽培されていた。その後、照間集落、国頭郡羽地、久志、島尻郡高嶺と普及した。」の記述がある。
p444 「イグサは明治時代から昭和四十五年ごろまで在来種のタカサニ、ヒラトの二系統が栽培されているが微々たるものであった。現在のイグサ(福岡種)は、昭和四十年与那城町照間在住の玉那覇長盛が病気療養の帰途、福岡県古賀駅近くの千鳥ヶ池で収集して持ち帰ったのが全島に普及した。」の記述がある。
③
『琉球藺の作り方 [複製本]』 (遠江畳表同業組合∥[編]、沖縄県立図書館(製作)、2011.3)
→ 苗、本田、管理の方法について記述がある。
④
『字誌てぃみぐら』 (当銘字誌編集委員会∥編、字当銘公民館、2005.3)
p146 「第四節 製筵業」に、七島藺についての記述がある。
⑤
『沖縄の自然 植物誌』 (城間 朝教∥編著、新星図書 1977.1)
p58-59 「リュウキュウイ(琉球藺) 一名シチトウイ(七島藺)、サンカクイ(三角藺)」とある。
⑥
『沖縄県農林水産行政史 第11巻』 (沖縄県農林水産行政史編集委員会∥編、農林統計協会、1981.3)
p608-614 「工芸農作物種要綱上」に、「七島藺(抄録)」がある。
⑦
『最新商品学精義 中巻』 (林 重吉∥著、東京寶文館、1928(昭和3年).4)
p133-135 「第25章 七島藺(琉球藺又備後藺)」がある。
⑧
『奄美風土記』 (栄 喜久元∥著、大和学芸図書、1979.7)
p65-67 「七島藺」の項がある。
⑨
『奄美風土記 続』(栄 喜久元∥著、大和学芸図書、1981.1)
p107-110 「七島藺のふるさと」の項がある。
⑩
『日本地理大系 第9巻 九州篇』 (山本 三生∥編、改造社、1930.8)
p255 「七島藺の刈取」の項目と写真がある。
⑪
『沖縄県農林水産行政史 第10巻』 (沖縄県農林水産行政史編集委員会∥編、農林統計協会、1981.3)
p116-117 「藺草」の項がある。
p194-195 「工芸作物」に「藺」の項がある。
⑫
『沖縄県農林水産行政史 第4巻』 (沖縄県農林水産行政史編集委員会∥編、農林統計協会、1987.3)
p13 「(8)七島藺(しちとうい)」の項に、「一、奨励方針」と「二、奨励施設」についての記述がある。
インターネットの情報(2019.01.11現在)
みーぐるぐるサーチ>うるま市立図書館
① 「琉球藺作織法 農家益三篇」(『江戸科学古典叢書 18』)〈資料番号: 0110230456〉
http://opac.library.city.uruma.lg.jp/wo/opc/srh_detail?otype=local&dlang=jpn&page=1&req_max=1000&sort_item=title&sort_seq=asc&lines=20&sid=0100006425&dsp=1&series=&keyword=&cart=&skei=01&mode=&vkey=&vno=&article=
→ 「琉球藺」で検索すると上記資料がヒットした。また、同資料は県内数館で所蔵が確認できる。
国立国会図書館デジタルコレクション
②『秋田県勧業報文 第63号』
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1086626
→p13-15 「琉球藺栽培法」の項がある。
国立国会図書館サーチ
http://iss.ndl.go.jp/books?filters[]=3_%E5%9B%BD%E7%AB%8B%E5%9B%BD%E4%BC%9A%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E9%A4%A8&ar=4e1f&any=%E4%B8%83%E5%B3%B6%E8%97%BA&except_repository_nos[]=R100000038&except_repository_nos[]=R100000049&except_repository_nos[]=R100000073
→ 国立国会図書館所蔵図書は「七島藺」で検索すると下記8タイトルがヒットした。
③『七島藺鼈甲病に就て』
④『七島藺鼈甲病論]
⑤『七嶋藺実地染色法』
⑥「第5 藺・七島藺」 (中野義雄)(『作物大系』)
⑦『台湾総督府研究所報告 第2-8回』
⑧『大分県に於ける七島藺栽培と加工』
⑨「しっとうい(七島藺)の話)」(『川向こうのひみつ』)
⑩『豊後名産七島藺栽培法』
→ 同様に「琉球藺」で検索すると、2タイトルのヒットがある。
CiNII
http://ci.nii.ac.jp/books/search?advanced=true&count=200&sortorder=3&q=%E4%B8%83%E5%B3%B6%E8%97%BA&type=0&update_keep=true
→ 「七島藺」で検索すると10タイトルがヒットする。
J-STAGE
https://www.jstage.jst.go.jp/result/global/-char/en?globalSearchKey=%E4%B8%83%E5%B3%B6%E8%97%BA
→ 「七島藺」で検索すると50タイトルがヒットする。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 技術 (5)
- 参考資料
-
- 沖縄のい草 福地 曠昭/著 青い海出版社 1978.10 (p13,149-150,153)
- 具志川字誌 上巻 具志川字誌編集委員会/編 字具志川公民館 2012.11 (p443-445)
- 琉球藺の作り方 [複製本] 遠江畳表同業組合/[編] 沖縄県立図書館(製作) 2011.3
- 字誌てぃみぐら 当銘字誌編集委員会/編 字当銘公民館 2005.3 (p146)
- 沖縄の自然 植物誌 城間 朝教/編著 カラー百科シリーズ 新星図書 1977.1 (p58-59)
- 沖縄県農林水産行政史 第11巻 沖縄県農林水産行政史編集委員会/編 農林統計協会 1981.3 (p608-614)
- 最新商品学精義 中巻 林 重吉/著 東京寶文館 1928(昭和3年).4 (p133-135)
- 奄美風土記 栄 喜久元/著 大和学芸図書 1979.7 (p65-67)
- 奄美風土記 続 栄 喜久元/著 大和学芸図書 1981.1 (p107-110)
- 日本地理大系 第9巻 九州篇 山本 三生/編 改造社 1930.8 (p255)
- 沖縄県農林水産行政史 第10巻 沖縄県農林水産行政史編集委員会/編 農林統計協会 1981.3 (p116-117、194-195)
- 沖縄県農林水産行政史 第4巻 沖縄県農林水産行政史編集委員会/編 農林統計協会 1987.3 (p13)
- キーワード
-
- 琉球藺
- 七島藺
- 七島い
- しちとうい
- しっとうい
- 三角藺
- さんかくい
- ビング
- ビーグ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000252323