レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014/8/2
- 登録日時
- 2014/12/13 00:30
- 更新日時
- 2014/12/13 10:51
- 提供館
- 宮城県図書館 (2110032)
- 管理番号
- MYG-REF-140056
- 質問
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解決
筑摩書房刊『現代日本思想大系 22 西田幾太郎』の中で,西田が「モンテーン」の作品に好感を持っている記述がある。「モンテーン」の本を読んでみたい。
- 回答
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1 「モンテーン」に関する記述について
資料1 『現代日本思想大系 22 西田幾多郎』筑摩書房, 1968【121/ケ1/22】
pp.455-460「暖炉の側から」の項
p.456 「(前略)私は近頃モンテーンにおいて自分の個々をの慰藉を見出すように思う。彼は豊富な人間性を有し,甘いも酸いもよく分っていて,いかなる心持にも理解と同情をもってくれそうな人に思える。(後略)」
2 「モンテーン」について
西田幾多郎の他の著書についてお調べしたところ,「モンテーン」の記述がありました。
資料2 『日本の名随筆 別巻92 哲学』作品社, 1998【914.6/ニホ832/192】
pp.35-39「フランス哲学についての感想 西田幾多郎」の項
p.36「(前略)そういう意味においては,かかる立場から世界を見るのはモンテーンが先駆をなしたということができるであろう。(中略)日常的題目を日常的に論じた彼の『エッセー』の中には,時に大げさな体系的哲学以上の真理を含んでいる。(後略)」
このことより,『エッセー』は『エセー』,その著者である「モンテーン」は「モンテーニュ」と推察されます。
3 「モンテーニュ」の著書について
当館所蔵の下記資料をご案内いたします。
資料3 ミシェル・ド・モンテーニュ, 宮下志朗 訳『エセー』全4巻, 白水社, 2005【954.5/モミ05Y】
資料4 ミシェル・ド・モンテーニュ[著] 宮下志朗編訳『モンテーニュ エセー抄』みすず書房, 2003【954.5/モミ036】
資料5 モンテーニュ[著] 関根秀雄編訳『新選モンテーニュ随想録』白水社, 1998【954/モミ987】
資料6 モンテーニュ[著] 関根秀雄訳『随想録 全訳縮刷版』白水社, 1995【954/モミ95X】
資料7 モンテーニュ[著] 関根秀雄 訳 斎藤広信 訳『モンテーニュ旅日記』白水社, 1992【955/モ2】
- 回答プロセス
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・当館蔵書検索システムの人名典拠や,人名辞典等で,「モンテーン」を調査したが,見当たらなかった。
・西田幾多郎の著書,研究書等を調べたところ,資料2に「モンテーン」の記述あり。「フランス哲学についての感想」に『エッセー』の著者がモンテーンとされていることより,モンテーンとは「モンテーニュ」のことではないかと推察した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 評論.エッセイ.随筆 (954 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 西田, 幾太郎(ニシダ, イクタロウ)
- モンテーニュ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000164453