レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010/05/12
- 登録日時
- 2010/09/03 02:00
- 更新日時
- 2010/09/04 14:16
- 管理番号
- OSPR10050025
- 質問
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囲碁、将棋は釈迦が創ったと言う説があるそうですが、それを裏付ける資料はありますか。
- 回答
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様々探しましたが、釈迦との接点は見つけられませんでした。
囲碁の発祥については、中国で伝説があるようです。
『…呉清源九段によれば、『堯帝は仙人から囲碁の打ち方を伝授された』『(囲碁は)『天文・易を研究する道具だった』といいます。堯帝は囲碁を発明して息子の丹朱に教えたとされる、古代中国の皇帝で易の大家として知られます。…』(囲碁の文化誌)
『いまから四〇〇〇年以上前の中国先史時代、伝説の王・堯帝が囲碁を考案し、息子の丹朱があまりにやんちゃだったので、落ち着きのある子にするために打ち方を教えた。すると息子の丹朱はこのゲームにすっかり夢中になり、外で粗暴な振る舞いをしなくなった、というエピソードは中国で広く信じられている囲碁の起源にまつわる話である。…』(囲碁文化の魅力と効用)
起源についても、多くの説があるようです。
『碁は将棋を同じく、インドから中国を経て日本に伝わった説と、中国がその起源ともいう説とある。』(事物 起源新事典)
将棋については、
中国の起源伝説やインド起源説をくわしく論じているものもあります。(囲碁中国四千年の知恵)
インド、タイ、ギリシア、エジプトなどの起源説が書かれている(将棋 ものと人間の文化史)ものや、
『アラビヤ、またはインド、支那、ペルシヤ、ギリシャ等の…』と名前が挙がった上で、インド発祥と結論付けられているものもあります。(日本遊戯史)
『将棋はインドに端を発し、ペルシャを経て西洋に渡って西洋将棋(チェス)となった。一方、東漸して中国に渡り、さらに日本に伝わって今日見るような将棋となった。』と言い切っているものもあります。(将棋文化史)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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「将棋文化史」山本亨介著 筑摩書房 「囲碁入門」林海峯著 小学館 「国史大辞典」吉川弘文館 「日本歴史大辞典」河出書房新社 「図説佛教語大辞典」東京書籍 「将棋とチェスの話」松田道弘著 岩波書店 「囲碁中国四千年の知恵」
- NDC
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- 将棋 (796 8版)
- 参考資料
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- 『囲碁の文化誌:起源伝説からヒカルの碁まで』(水口藤雄/著 日本棋院 2001.11)(ページ:14)
- 『囲碁文化の魅力と効用』(藁科満治/著 日本評論社 2008.12)(ページ:24)
- 『事物起源新事典』(藤原秀憲/編著 新和出版社 1986.3)(ページ:39)
- 『囲碁中国四千年の知恵』(中野謙二/著 創土社 創土社)(ページ:10-25)
- 『将棋:ものと人間の文化史』(増川宏一/著 法政大学出版局 1977)(ページ:2-12)
- 『日本遊戯史』(酒井欣/著 第一書房 1983.10)(ページ:498)
- 『将棋文化史』(山本亨介/著 朝日新聞社 1963)(ページ:3)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000070755