レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/06/19
- 登録日時
- 2022/07/14 00:30
- 更新日時
- 2022/07/14 10:17
- 管理番号
- 所沢狭山-2022-004
- 質問
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解決
紙やすり(サンドペーパー)代わりに使用できる葉を持つ樹木を探している。また具体的にどのような葉の表面をしているのかも知りたい。
- 回答
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お探しの樹木はムクノキ(椋の木)です。
以下の資料に記載があります。
〇『身のまわりの木の図鑑』 葛西愛/[著] ポプラ社 2004年
〇『木の教え』 塩野米松/著 草思社 2004年
〇『五感で調べる木の葉っぱずかん』 林将之/著 ほるぷ出版 2018年
〇『検索入門 樹木 1』 尼川大録/共著 保育社 1988年
〇『樹木 秋冬編』 永田芳男/著 山と溪谷社 2006年
〇『原色新樹木検索図鑑 離弁花編』 池田健蔵/編 北隆館 1997年
〇『原色牧野植物大図鑑 [正]』 牧野富太郎/著 北隆館 1982年
〇『樹木ガイドブック』 上原敬二/著 朝倉書店 2012年
- 回答プロセス
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1、所蔵資料の内容確認
〇『身のまわりの木の図鑑』 葛西愛/[著] ポプラ社 2004年
p.55 「ムクノキ」の項あり。
葉についての特徴と「昔はこの葉をサンドペーパーのかわりにつかった」と記載があります。
〇『木の教え』 塩野米松/著 草思社 2004年
p.152 「砥石の役目、ヤスリの役目」の項あり。
「ヤスリの代わりに使う葉があるのです。桜の皮を張ってつくった茶筒やお盆、箱などの桜皮細工は形が仕上がると、ムクノキ(椋の木)の葉で磨き上げます。(中略)この木の葉は表面がざらざらしているので、ヤスリの代わりに使いました。この葉は乾燥してもそのざらざらがなくならないので、長期間保存して使うことができたのです。」と記載があります。
〇『五感で調べる木の葉っぱずかん』 林将之/著 ほるぷ出版 2018年
p.21 「ムクノキ」の項あり。
ムクノキの実物大の葉の写真と「ムクノキの葉は、表面にガラス質の短い毛があり、よくざらつくので、乾燥させた葉をヤスリにして、職人さんがうつわなどの木工品をみがくのに使われる。」と記載があります。
〇『検索入門 樹木 1』 尼川大録/共著 保育社 1988年
p.122 ムクノキの葉の表面の拡大写真が記載されています。
〇『樹木 秋冬編』 永田芳男/著 山と溪谷社 2006年
p.206 「ムクノキ(椋の木)」の項あり。
ムクノキの葉の写真と「材は建築や器具に、葉は乾燥させ研磨に使う。」と記載があります。
〇『原色新樹木検索図鑑 離弁花編』 池田健蔵/編 北隆館 1997年
p.18 「ムクノキ」の項あり。
用途に「葉は細工物を磨く。」と記載があります。
〇『原色牧野植物大図鑑 [正]』 牧野富太郎/著 北隆館 1982年
p.27 「ムクノキ」の項あり。
ムクノキの葉のイラストや「和名はこの葉で物を磨きはぐ、あるいは茂る樹などの説がある。」と記載があります。
〇『樹木ガイドブック』 上原敬二/著 朝倉書店 2012年
p.87 「むくのき(むくえのき)」の項あり
[形態]に「葉面の粗渋を利用し、陰乾としたもので器物の表面を磨く。」と記載があります。
- 事前調査事項
- NDC
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- 植物学 (470 9版)
- 森林立地.造林 (653 9版)
- 森林利用.林産物.木材学 (657 9版)
- 参考資料
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- 身のまわりの木の図鑑 葛西愛/[著] ポプラ社 2004.11 653.2 4-591-08210-5
- 木の教え 塩野米松/著 草思社 2004.8 657 4-7942-1329-8
- 五感で調べる木の葉っぱずかん 林将之/著 ほるぷ出版 2018.3 653.2 978-4-593-58766-7
- 検索入門 樹木 1 尼川大録/共著 保育社 1988.4 653.2 4-586-31027-8
- 樹木 秋冬編 永田芳男/著 山と溪谷社 2006.11 653.21 4-635-06070-5
- 原色新樹木検索図鑑 離弁花編 池田健蔵/編 北隆館 1997.6 653.2 4-8326-0395-7
- 原色牧野植物大図鑑 [正] 牧野富太郎/著 北隆館 1982.5 470.38 4-8326-0001-X
- 樹木ガイドブック 上原敬二/著 朝倉書店 2012.4 653.2 978-4-254-47048-2
- キーワード
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- ムクノキ
- 紙やすり
- サンドペーパー
- 樹木
- 椋の木
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000318773