『最新モノの事典』(最新モノの事典編集委員会/編著 鈴木出版 2009)p.92「信号機」の項で、横型車両用信号機の構造を「光」「レンズ」「信号灯器」「車両感知器」「制御機」にわけて解説している。
同書には信号機の歴史についての記載もあり、1868年にイギリスのロンドンでガス式の2色信号機が設置され、その後1918年にアメリカのニューヨークで電気を使った3色の信号機が設置されたことがわかる。
日本では、1919(大正8)年、東京の上野広小路に「交通標板」として「進め」「止まれ」という文字を書いた板を棒に取りつけ、棒を手で回して指示を出していたが、1930(昭和5)年、電気によって自動で色がかわる自動信号機がアメリカから輸入され、東京の日比谷交差点に設置された。
その後、押しボタン式の信号や人の形を表示した歩行者用信号機、青信号で音や音楽が鳴る視覚障がい者用信号機、車両用LED式信号灯器、と信号機が発展してきた変遷についてもわかる。
『21世紀こども百科もののはじまり館』(小学館 2008)p.80では、「交通標板」の写真も見ることができる。
また、『街で見かけるナゾの機械・装置のヒミツ』(造事務所/編 PHP研究所 2007)p.22には「交通信号制御機」の機能についての記載があり、赤や青の点灯時間や歩行者用信号機をコントロールしているしくみを分かりやすく解説している。