レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年07月03日
- 登録日時
- 2018/01/04 15:15
- 更新日時
- 2018/08/08 13:57
- 管理番号
- 20172na003
- 質問
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解決
専業主婦の家事労働の対価をしりたい。
- 回答
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評価方法により額に差はあるが、無業有配偶者の女性の無償労働の貨幣評価額は、おおよそ218万~300万円くらいと考えられる(ただし2006年現在。調査できた範囲で一番新しいデータである)。
- 回答プロセス
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1.『あなたの家事の値段はおいくらですか?無償労働の貨幣評価についての報告』(経済企画庁経済研究所国民経済計算部/編)に1991年のデータ有り。
2.インターネットで「無償労働 貨幣評価」と検索し、最新のデータについては内閣府のホームページに「無償労働の貨幣評価の調査研究(平成21年8月24日)の掲載があることを確認。
URL http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/sonota/satellite/roudou/contents/20090824g-unpaid.html(最終確認 2018/07/27)
3.上記の内閣府のページに、10項目PDF形式の文書の掲載あり(いずれも1986年、1991年、1996年、2001年、2006年の数値で、一番新しいデータは2006年のもの)。
「第2章 我が国の無償労働の貨幣評価額(プリコード方式)」の15頁に
①図表2-9「性別・就業形態別・配偶者関係別の一人当たり貨幣評価額(OC法)」
②図表2-10「性別・就業形態別・配偶者関係別の一人当たり貨幣評価額(RC-S法)」
16頁に
③図表2-11「性別・就業形態別・配偶者関係別の一人当たり貨幣評価額(RC-G法)」
と貨幣評価の方法別の3つの表の掲載あり。
それぞれの表によると、無業有配偶者の女性の2006年の無償労働の貨幣評価額は、
①OC法 3,002(単位:1,000円)=3,002,000
②RC-S法 2,555(単位:1,000円)=2,555,000
③RC-G法 2,183(単位:1,000円)=2,183,000
4.それぞれの評価方法については『あなたの家事の値段はおいくらですか? 無償労働の貨幣評価についての研究』
の3頁に詳しい解説あり
・機会費用法(OC法)
無償労働をしている時間を、もし外で働いていたと仮定すれば、いくら稼げたかと考え、その額を計算する方法。
1時間あたり賃金としては、全産業の性別、年代別の平均賃金をあてはめます。
・代替費用法スペシャリストアプローチ(RS-S法)
炊事、洗濯、育児、介護などを、それぞれ専門にしている人に頼むと1時間あたりいくら支払うことになるかと考え、無償労働時間に各専門職種の賃金を乗じて無償労働の評価額を計算する方法。
・代替費用法ジェネラリストアプローチ(RC-G法)
ある人(たとえば主婦)の行っている無償労働を、全部まとめて家事使用人に頼むとすると、1時間当たりいくら賃金を支払うことになるのかと考え、無償労働時間に家事使用人の賃金を乗じて無償労働の評価額を計算する方法。
また、これらの評価方法の解説は、内閣府のホームページ「無償労働の貨幣評価の調査研究」にあるPDF資料「第1章 我が国の無償労働の貨幣評価の推計方法」の3頁にも記載あり。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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経済企画庁経済研究所国民経済計算部 編 , 経済企画庁経済研究所. あなたの家事の値段はおいくらですか? : 無償労働の貨幣評価についての報告. 大蔵省印刷局, 1997.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002634656-00 , ISBN 417103051X (資料番号 0116901422 590/ケ/) - http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/sonota/satellite/roudou/contents/20090824g-unpaid.html
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経済企画庁経済研究所国民経済計算部 編 , 経済企画庁経済研究所. あなたの家事の値段はおいくらですか? : 無償労働の貨幣評価についての報告. 大蔵省印刷局, 1997.
- キーワード
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- 家事労働
- 無償労働
- 貨幣評価
- 値段
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 書誌的事項調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000227903