レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年08月25日
- 登録日時
- 2015/09/04 00:30
- 更新日時
- 2015/09/04 14:14
- 管理番号
- いわき総合-地域350
- 質問
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解決
常磐西郷町にある能満寺の虚空蔵菩薩は、奈良県の東大寺から移されたということは本当か。それはいつ頃のことか知りたい。また、その経緯についても知りたい。
- 回答
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ご質問にあるとおり、能満寺の虚空蔵菩薩は、奈良県の東大寺から昭和20年に移されたものです。以下の資料で確認できました。
「能満寺」について、次の資料で確認。
【資料①】『いわきの寺』(いわきの寺刊行会 1981)
【資料②】『いわきの伝説と民話』(いわき地方史研究会 2004)
【資料③】『われらが郷土磐崎 第1輯』(磐崎地区民俗資料保存会 1976)
【資料④】『われらが郷土磐崎 第3輯』(磐崎地区民俗資料保存会 1984)
国指定文化財であることがわかったので、
【資料⑤】『いわき市の文化財』(いわき市教育委員会 2003)
【資料⑥】『写真で綴るいわきの文化財』(草野日出雄 1974)を確認。
【資料⑤】P10に「国指定重要文化財(彫刻) 木心乾漆虚空蔵菩薩坐像」とあり。(写真有)「もとは奈良の東大寺にあったものを、小泉三申(策太郎)を経て、昭和二十年能満寺に施入された」との記述あり。
同様に、【資料⑥】P34に「東大寺にあったものといわれ、昭和二十年、故小泉三申(策太郎)さんを経て能満寺の所有になった」とある。
【資料⑦】『ふくしまの仏像』(AL/718/キ・1110743182)P167には、「東北地方に存在する唯一の乾漆像」とある。
※小泉三申氏とは、静岡県出身の衆議院議員・作家のことと思われるが、いわきとの関係については不明。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 寺院.僧職 (185 9版)
- 日本史 (210 9版)
- 芸術政策.文化財 (709 9版)
- 参考資料
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- 【資料①】『いわきの寺』[K/185/イ・1110035332]
- 【資料②】『いわきの伝説と民話』[K/388/イ・1111904312]
- 【資料③】『われらが郷土磐崎 第1輯』[K/210.1-1/ワ・1110039334]
- 【資料④】『われらが郷土磐崎 第3輯』[K/210.1/1-ワ・1110038724]
- 【資料⑤】『いわき市の文化財』[K/709/イ・1111362206]
- 【資料⑥】『写真で綴るいわきの文化財』[K/709/ク・1110102330]
- キーワード
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- 寺社
- 袋中上人
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000179375