レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年04月02日
- 登録日時
- 2015/04/02 18:28
- 更新日時
- 2015/04/02 18:30
- 管理番号
- 20150402
- 質問
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芳賀町の「芳賀」の由来を教えてほしい。また、芳賀町には、芳賀姓の人々は多いのか、知りたい。
- 回答
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「芳賀」、「芳賀郡」の由来については、次の文献を紹介する。
1.『栃木県の地名』(263p)
2.『角川日本地名大辞典 栃木県』(720~722p)
3.『芳賀町史通史編 原始古代中世』(269p)
4.「芳賀町の地名を考える」『芳賀町の歴史読本 近世・近現代編』(323p)
・芳賀町は、昭和29年(1954)3月、祖母井町、南高根沢村、水橋村の1町2村の町村合併により成立した。その際、「芳賀郡の中心として栄えたい」といった関係者の想いがあって、町名を「芳賀」町としたもので、古代からある「芳賀郡」といった郡名の成り立ちとは全く関係はない。
「芳賀郡」の「芳賀(ハガ)」は、古くからある。奈良県藤原宮跡出土木簡に「下[毛]野国芳宜評」と記されたものがあり、「芳宜評」は、「はが(はぎ)のこおり」と読む。これが、時代を下って、8世紀の早い段階で「芳賀郡」に改められたと推定されている。
なお、紹介文献「4.」では、、「芳賀」という地名の領域が、氾濫河川である五行川沿いの地域であることから、「ハガ(芳賀)は動詞ハガス(剥がす)の語幹、またはハグ(剥ぐ)の語幹ハにガ(処)の付いたもの」という五行川の氾濫によって堤防が決壊し、侵食、崩壊した地に由来する災害地名であるとの考えを提示している。
・なお、現在の「芳賀町」に、芳賀姓の人々が多く在住しているということはない。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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芳賀町生涯学習課/編. 芳賀町の歴史読本 : 平成16年度 芳賀町史の歴史講座講義録 近世・近現代編. 芳賀町生涯学習課, 2005.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I016928236-00 -
芳賀町史編さん委員会 編 , 芳賀町 (栃木県). 芳賀町史 通史編 原始古代・中世. 芳賀町, 2003.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000004145056-00 -
平凡社地方資料センター編集 , 平凡社地方資料センター. 栃木県の地名. 平凡社, 1988-08. (日本歴史地名大系)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000074-I000001650-00 , ISBN 4582490093 -
「角川日本地名大辞典」編纂委員会 , 「角川日本地名大辞典」編纂委員会. 角川日本地名大辞典 9 栃木県. 角川書店, 1978.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I045456089-00 , ISBN 4040010906
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芳賀町生涯学習課/編. 芳賀町の歴史読本 : 平成16年度 芳賀町史の歴史講座講義録 近世・近現代編. 芳賀町生涯学習課, 2005.
- キーワード
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- 芳賀
- 芳賀郡
- 芳賀町
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000170273