レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年12月5日
- 登録日時
- 2014/12/07 13:29
- 更新日時
- 2015/08/16 10:18
- 管理番号
- 長野市立長野-14-031
- 質問
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解決
木彫刻家「滝沢天友(たきざわ てんゆう)」の墓はどこか。その人物について書かれた本や図録も見たい。
- 回答
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墓は、東京都谷中の長安寺にあると推察できます。
滝沢天友について書かれた資料は少しありましたが、図録については発見できず、作品3点と作品解説が掲載されている資料を紹介しました。
参考資料は以下のとおりです。
- 回答プロセス
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滝沢天友とは何者か?館内検索するもヒットなし。
インターネット検索エンジンGoogleで検索すると、以下のサイトがヒットする。
週刊長野記事アーカイブ 足もと歴史散歩 156 仁王像 ~門前を守った飯山の仏師~
http://weekly-nagano.main.jp/2014/02/156.html <最終確認2014年12月7日>
滝沢天友は長野県飯山出身であり、高村光雲とともに、善光寺の仁王像にかかわっていたことがわかる。
郷土資料に記載があるのではと考え、長野県史・市町村目次検索を試みるがヒットなし。
飯山市立図書館の郷土資料にあるのではと考え、蔵書検索したところ以下の資料(①)がヒット。当館でも所蔵している資料だったため調べると「東京谷中の長安寺に葬った」との記載があり、ここが墓の場所だと推察できる。この資料にも「高村光雲から善光寺の仁王像の共作を依頼された」という記載があったことなどから、範囲を広げて調査続行。
館内フリーワード検索で「善光寺 仁王」「高村光雲」「飯山 文化財」で検索。該当資料をあたるも、高村光雲についての記載ばかり…。しかし、高村光雲に推挙され日本彫刻会結成メンバーであったことがわかる(②)。
フリーワードを「長野 彫刻」に変え検索。該当資料を当たり、作家作品解説などが記載された資料(③)を発見。この資料にも「谷中の長安寺に葬られた」という記載あり。
木彫刻家ということから、郷土資料コーナーの美術書関係もあたったところ、記載されている資料(④)を発見。
上記内容を回答とした。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- ①『飯山町誌』飯山市公民館/〔編〕 飯山市公民館 1955.11 <N211イ> (p536 滝沢天友)
- ②『明治の彫塑』中村 伝三郎/著 文彩社 1991.3 <712ナ> (p64 日本彫刻会の創立)
- ③『長野県美術全集 9』赤羽 義洋/〔ほか〕編集執筆 郷土出版社 <N700ナ9> (p15-17、p120 瀧澤天友)
- ④『長野県美術大事典』小崎 軍司/著 郷土出版社 <N700コ> (p60 一九〇三年・p330 滝沢天友)
- キーワード
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- 滝沢天友
- 善光寺 仁王
- 高村光雲
- 飯山 文化財
- 長野 彫刻
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000164128