調べ物コーナーの書道の分類の棚にあった次の資料で章草の概要について調べた。
『書道基本用語詞典』 春名好重/編著 中教出版 2000 (自館請求記号:R728)
p418 章草の項に「書体の一種。隷書の早書き体(草隷)から発展した書体で、各字が独立して続かず、八分のような波磔を失わないものをいう。(中略)現在章草の真の姿をとどめるものとして当時の木簡資料をあげることができる。前漢成帝の建始元年(前三二)の紀年をもつ〈居延漢簡〉や武威出土の〈漢代医薬簡〉にはすでに章草というべき書体がみえており、(以下略)」とある。
次に、市内OPACで“章草”をキーワードにして検索したが見つからなかった。
書道の分類の棚を中心にブラウジングして次の資料を見つけた。
①『五體字類 改訂新版』 法書會編輯部/編 西東書房 2001 (自館請求記号:728.4)
隷書についての記載があった。
神奈川県立図書館OPAC(
https://www.klnet.pref.kanagawa.jp/opac/CrossServlet/ 2014/06/07 最終確認) で“章草”をキーワードに検索し、次の資料を見つけた。
『章草大字典』 北川博邦/編 雄山閣出版社 1994 (神奈川県立図書館請求記号:728.4)
禁帯資料のため、中を確認することはできなかった。
また同様にキーワードを“居延漢簡”にして検索し、次の資料を見つけた。
『東洋学研究』 森鹿三/著 同朋舎出版 1975 (県立請求記号:222)
調べ物コーナーの書道関連の棚をブラウジングして次の資料をみつけた。
②『木簡小字典 第2版』 佐野光一/編 雄山閣出版 1999 (自館請求記号:R728)
居延漢簡に見られる書体が部首、画数ごとに収録されている。
また、さきに挙げた資料①の監修者であり、書体の研究を手がけている“高田竹山”の名をキーワードにして神奈川県立図書館OPAC(
https://www.klnet.pref.kanagawa.jp/opac/CrossServlet/ 2014/06/07 最終確認)で検索して、次の資料をみつけた。
③『六體千字文』 高田竹山/著 富山房 1938 (南足柄市立図書館請求記号:728)
隷書の章草体も記載していた。