レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年04月07日
- 登録日時
- 2015/09/20 10:02
- 更新日時
- 2016/04/26 10:57
- 管理番号
- 県立長野-15-013
- 質問
-
解決
吉田松陰が黒船に密航しようとした時に、佐久間象山から送られた詩がある。
その詩の題が知りたいが原文があるか。
- 回答
-
『象山全集 第2巻』中の「象山先生詩鈔 上」p30に、「送吉田義卿 九月十八日」がある。この詩について、『評伝佐久間象山 上』(松本健一著 中央公論新社 2000)p38~40に以下のような内容の記述と、詩の原文・書き下し文があるので、これが該当の詩と思われる。
松陰が密航(下田踏海)をおこなったのは嘉永7年(安政元年・1854)3月27日で、その前年にプチャーチンが長崎に来航して開国・通商を要求したさい、松陰は密航を計画して長崎に赴こうとし、象山は激励のために「吉田義卿を送る」の詩をつくって松陰に渡した。9月18日は松陰が長崎に発った日である。松陰の密航計画はペリー艦隊の再来航の時まで延期されたが、密航事件をおこしたとき、松陰はこの詩を携帯しており、このために象山も事件に連座する結果をまねいた。
- 回答プロセス
-
① 当初の質問は書簡ではないかということであったので『象山全集』第3巻、第4巻をみたが該当なし。
② 『評伝佐久間象山 上』でp38「吉田松陰の密航にさいして」、p41「非常の人」をみる。回答欄の内容あり。詩の題名が「吉田義卿を送る」とわかったので、詩歌を所収する『象山全集 第2巻』中の「象山先生詩鈔 上」をみる。p30に該当の詩原文があり。これを紹介。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 漢詩文.日本漢文学 (919)
- 個人伝記 (289)
- 参考資料
- キーワード
-
- 佐久間象山
- 吉田松陰
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000180194