レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年12月09日
- 登録日時
- 2017/03/09 17:37
- 更新日時
- 2017/03/31 14:19
- 管理番号
- 名古屋市鶴-2016-026
- 質問
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未解決
牧逸馬『ロウモン街の自殺ホテル』に登場する「一九〇七・八年のパリ版 Chronique des Taibunaux ―― Compte rendu des proces en Correctionelle」という資料を見たい。
- 回答
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お探しの資料は『La Chronique des Tribunaux』という逐次刊行物であると思われます。国内の図書館では所蔵が確認できませんでした。フランス国立図書館の電子図書館「Gallica」で1880年に刊行された一部を閲覧することができますが、該当年のものは所蔵確認することができませんでした。
- 回答プロセス
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1.『ロウモン街の自殺ホテル』の記載を確認しました。『一人三人全集 第5』p253に「ロウモン街オテル・アムステルダムの自殺室」なる事件の記録は、一九〇七・八年のパリ版 Chronique des Taibunaux ―― Compte rendu des proces en Correctionelleにくわしく出ている。」との記述があります。また、同書のには松本清張による解説によれば、この話は中央公論に連載された「世界怪奇実話」シリーズの一話であり「外国の犯罪捜査や裁判記録に正確に拠った」ノンフィクションであることから、上記資料は牧の創作ではなく、実在する可能性が高いと判断しました。
2.当館OPAC、国会図書館サーチ、CiNiiでは所蔵が確認できませんでした。
3.Googleで「Chronique des Taibunaux」で検索し『La Chronique des Tribunaux』という資料を発見しました。おそらく「Taibunaux」は誤植であると思われます。
4.Worldcatで上記資料を検索したところ、フランス国立図書館の電子図書館「Gallica」のみがヒットしました。
5.Gallicaで上記資料の書誌事項(http://gallica.bnf.fr/ark:/12148/cb327417198/date)を確認し、1880年に刊行された3冊のみ閲覧可能であるとわかりました。
6.「週刊のタブロイド誌であること」「パリ版と地方版があること」「誌名通り裁判に関する記事で構成されていること」などがわかりました。
- 事前調査事項
- NDC
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- 小説.物語 (913)
- 参考資料
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長谷川, 海太郎, 1900-1935. 一人三人全集 第5. 河出書房新社, 1969.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001246777-00 - Gallica( http://gallica.bnf.fr/ark:/12148/cb327417198/date)(2017年3月9日 確認)
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長谷川, 海太郎, 1900-1935. 一人三人全集 第5. 河出書房新社, 1969.
- キーワード
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- 牧逸馬
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査 所蔵機関調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 学生
- 登録番号
- 1000211383